【藤田平の目】阪神はミスを減らす布陣を CS進出で自信得たDeNAは他球団の脅威

 キャンプも後半に入り、先週末はほとんどのチームが練習試合を行い、これから対外試合が本格化する。デイリースポーツ評論家・藤田平氏が、沖縄でキャンプを行っている球団を中心に視察し、今季のセ・リーグの戦いを予想した。

  ◇    ◇  

 今年のセ・リーグは広島、巨人、DeNA、阪神どのチームが優勝してもおかしくない。

 先日、DeNAのキャンプを見てきたが、昨年初めてクライマックスシリーズ(CS)に進出し、ファーストステージで2位巨人を撃破した自信が練習にも表れていた。

 ラミレス監督は性格も明るく、選手を締めつけることなく自由な雰囲気で練習をさせていた。一見、のんびりしている練習にも見えるが、選手は「この監督についていけばいい」という気持ちで練習に取り組んでおり、充実した顔を見せていた。

 戦力的に見ると、山口が巨人にFA移籍して抜けたものの、今永や石田ら若い投手が出てきている。打線も筒香を中心にロペス、梶谷、桑原らが健在。新外国人も獲得し、総合力は上がっている。開幕から乗っていけば、昨年以上の成績を残すだろう。

 若手が出てきている阪神は、昨年97個の失策を記録。このミスをいかに減らせるがカギとなる。金本監督がミスを減らすためにどのような采配をするかにもかかってくる。それは遊撃にだれを起用するかだ。現段階では北條を使っているが、私は鳥谷を遊撃に入れてセンターラインを強化すべきだと思っている。三塁に北條、一塁にキャンベルを起用するのが理想の布陣と考える。先日の練習試合でも北條の守りは危なっかしい。人工芝の球場が増えているとはいえ、土のグラウンドでは失策は増えてしまいそうだ。今後の実戦でどのようにポジションを固めていくか注目したい。

 昨年、けが人が続出して下位に沈んだ一昨年の覇者・ヤクルトは、打線はいいが、投手陣の層が薄い。外国人がどれだけ働くかがポイントの一つだ。加えてこのチームは不思議とけが人が毎年出ている。けが人が出なければという条件付きで上位に食い込む可能性もある。中日は選手層が薄い。これからのチームという感じで、上位争いに食い込むのは、しんどいだろう。

 沖縄で広島、巨人のキャンプを見ることはできなかったが、連覇を狙う広島に昨年のような野球をされては、他球団は打つ手はない。本塁打で得点、足をからめて得点する攻撃が今年もできれば連覇の可能性も高いだろう。巨人は大型補強をしたが、うまくかみ合うか。今後の練習試合、オープン戦を見ていきたい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス