ドラ2小野キレてる!キャンベル圧投初フリー 金本監督も直球を絶賛

 「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)

 阪神のドラフト2位・小野泰己投手(22)=富士大=が12日、初めて打者を相手に投球した。フリー打撃でキャンベルを相手に35球。21スイング中、安打性3本、見逃しストライク4球と圧倒した。坂井オーナーら複数の関係者が見守る中、堂々たるピッチングを披露。ローテ入りへ期待のかかる新人右腕が好スタートを切った。

 ルーキーらしからぬ堂々たるピッチングだった。小野がキャンベルを相手に初めて打者に投球。直球のみを投じ、21スイング中で安打性の当たりは3本、4球の見逃しストライクを奪った。「初めてにしてはよかった。指に掛かった時にはいいボールが行った」と現時点での合格点を自身に与えた。

 やはり注目度は高い。坂井オーナーに金本監督、さらには福留、鳥谷も投球を見つめた。緊迫した空気の中でゆったりとしたフォームから、勢いのある球が放たれる。調整途中のキャンベルとはいえ、ほぼ完璧に封じ込んだ。

 魅力は打者の手元でもうひと伸びする球だ。「リリース(ポイント)で力を入れる。指の掛かりは意識している」。しっかりとスピンの利いた直球で前に飛んだ打球は全て中堅から右翼方向。助っ人は左に引っ張ることもできなかった。

 指揮官も小野の直球を絶賛。「ああいう投手は打ちにくいでしょうね。スピードガンよりもベース上での伸び、キレだよね」。ブルペンと比べても「遜色はない。逆にいいくらい」とキッパリ。さらに「評判がいいからみんな見に来とったね。オーナーも来てたしね。それだけ期待も大きいということ」と話した。

 小野は自身の課題も挙げた。フィールディングだ。午前中に投内連係が行われた。全てそつなくこなしたが、マウンド上とは一転して、送球時の腕の振りが鈍くなった。「大学の時から苦手。苦手なことはしっかりやっていかないと」と投手としての総合力も上げていく。

 今後はもう一度、フリー打撃などに登板してから実戦に向けた準備を行っていく予定。「一番状態も知れますし、レベルアップにもつながるんじゃないかな」と試合での登板を心待ちにした右腕。調整の順調ぶりをアピールし、評価は日ごとにうなぎ上りだ。先発ローテの一角を争う本格的な勝負は目前に迫っている。

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