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金本監督と安仁屋氏が師弟対談 「緒方監督は2年目で優勝、今年はカネに」

 阪神・金本知憲監督(48)と元広島2軍監督、投手コーチでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(72)による師弟対談が6日、沖縄・宜野座で実現した。金本阪神1年目の昨季は安仁屋氏がOB会長を務める広島に対して、7勝18敗と大きく負け越した。その広島・緒方監督は就任2年目でリーグ制覇。「今年はカネに-」。阪神OBでもある安仁屋氏から金本監督に熱烈エールが送られた。

 ◇◇◇◇◇◇

 安仁屋氏(以下安仁屋)「去年の阪神は、広島に対して負け越した分だけ優勝を争えなかった」

 金本監督(以下金本)「まあ、広島と巨人ですね」

 -昨季の阪神は広島戦7勝18敗、巨人戦9勝15敗1分け。上位2球団に大きく負け越した。

 安仁屋「ちょっと負け過ぎたよね」

 金本「そうですね」

 安仁屋「苦手にしてるんじゃないやろうけど、去年は特に悪過ぎた」

 金本「ですね。最初は接戦も多かったですけど、途中からは完全にのみ込まれてしまった。勢いに完全に押されてました」

 安仁屋「去年、カープが勝ったのは終盤までゲームをあきらめなかったから。逆転が45試合もある。阪神にできんかったことをカープがやった。その差が出たかな」

 (続けて)

 「先発、中継ぎ、抑えと、去年のカープはかみ合った」

 金本「そうですね。ジャクソンが大きかったですね」

 -昨季のジャクソンは阪神戦13試合に登板して、1勝6ホールド、防御率0・69。

 安仁屋「ジャクソン、ヘーゲンズ、今村が大きかった。中継ぎがよかったから、先発が安心して投げられた」

 金本「はい」

 安仁屋「阪神も先発はすごくいい」

 金本「去年チームの打撃部門、守備、走塁、投手、全部入れた中で先発ピッチャーが一番安定していましたから」

 -昨季チーム防御率3・38は広島の3・20に次ぐリーグ2位。

 安仁屋「勝ち星に恵まれなかったというだけで」

 金本「何しか、点を取れなかったので」

 -昨季チーム506得点はリーグ5位。

 安仁屋「前半は高山、福留らが活躍して、結構よかった」

 金本「4月ぐらいは横田もいましたしね。江越とかもいて、やっぱり足が使えました」

 安仁屋「カープは最後まで足を使った」

 金本「ですね。まあ、これは力の差ですよ。レギュラー陣の力の差です」

 安仁屋「カネには去年の最初にも言ったように、1年目は優勝せんでいいんよ」

 金本「ハハハハ(笑)」

 安仁屋「1年目に優勝したらまぐれでしかない。今年、2年目に懸けた方がカネのためにもワシはいいと思う」

 (続けて)

 「一番いい例がヤクルトの真中監督。1年目に優勝して、2年目は最下位争いした。去年の緒方監督は2年目で優勝して、チームも乗っていけた。だから今年はカネに」

 金本「ハハハハ(笑)」

 安仁屋「ホンマよ。去年あれだけ若手を使って、もう分かっとるでしょう」

 金本「そうですね。だいたい、はい」

 安仁屋「ピッチャーの使い方も先発、中継ぎ、抑えとそれがはまると思う。打線的にはそう変わらんよ」

 金本「うちはリーグ最低打率ですから(笑)」

 -昨季チーム打率・2445はリーグワースト。対する広島の・272は同1位。

 安仁屋「去年できんかったから、今年はできると思うよ」

 金本「はい。そのように変えていかないとね」

 安仁屋「先発ピッチャーは5本はおるよね」

 金本「まあ、4本(メッセンジャー、岩貞、能見、藤浪)は決定ですよね」

 安仁屋「あと、ワシは青柳ね。あれは絶対10勝するよ。今の時期にあれだけの球を投げる。インサイドの使い方さえうまくいけばね」

 金本「そうですね」

 安仁屋「バッターが打席に立って、実際に投げられるか」

 金本「僕は将来的には15勝つピッチャーだと思っているんですけど」

 安仁屋「あと秋山ね。今年の秋山は楽しみ」

 金本「いいですか?」

 安仁屋「インサイドの使い方。ものすごくコントロールがついていた。秋山も先発でおもしろい」

 金本「秋山は去年やっとね、後半に一皮むけたんですよね。シュートを覚えて」

 安仁屋「メッセンジャーが心配だね。ちょっと細くなってんだよね」

 金本「あれは意図的にやってるんですよね。今から多分、徐々に徐々に太ってくるだろうと思います」

 安仁屋「もう一つは藤浪。あれが柱になってくれないかん。ブルペンを見てたら、ちょっとバラバラなんよね」

 金本「バラバラですね」

 安仁屋「左手の使い方がバラバラ。ちょっと心配だよね。WBCにも行くし、どうなるかね」

 金本「まあ、体が元気なので。まだ、若いですし」

 安仁屋「やっぱり、藤浪には投げたら完投してほしい」

 金本「そうですね。ただ、考え過ぎちゃうので。向上心が旺盛なのでね。あれこれ、いろいろ自分に何がベストなのかというのを常に求めているタイプなので。向上心があるのはすごくいいこと。早く自分のベストを見つけてほしいですよね」

 安仁屋「藤浪が本当にチームを引っ張ってくれないと」

 金本「はい。そうですね」

 安仁屋「能見、岩貞でなく、やっぱり藤浪が先頭に立たんとチームは苦しい」

 金本「期待しています」

 安仁屋「抑えは誰にするのか」

 金本「今のところ、マテオですね」

 安仁屋「外国人2人とも見たけど」

 金本「メンデスですね、もう1人は。どうですか?」

 安仁屋「2人とも同じような投げ方やね」

 金本「兄弟ですから(笑)。メンデスの方がちょっと肘の使い方がきれいな感じですよね」

 安仁屋「それが抑えの候補」

 金本「しか、いないんですよ。去年はマテオも離脱しながら、七回、八回と中継ぎをしながらでも20セーブ、一応挙げているんでね。今年はいいですよ」

 安仁屋「日本人の抑えはいないのか」

 金本「九回の候補はいないですね。セットアッパーとして、新しく左の岩崎を先発から回したんですけど、これがはまってくれたら大きいですね」

 安仁屋「それと新人の小野。球筋がきれい過ぎるよね。球のキレはものすごいある。時々シュート回転するけど」

 金本「そこら辺を修正してくれれば、楽しみですね。まだ70%ぐらいの力で投げているんで。それであの球ですから。すごい楽しみです」

 安仁屋「変化球がどうか」

 金本「落ちるボールも持ってるのでね」

 安仁屋「小野はもう一回見たいね。だから、広島とのオープン戦(3月5日・甲子園)で当ててくれ。今年は開幕が広島戦やろ(3月31日・マツダ)」

 金本「あの子は本当に楽しみです」

 安仁屋「野手では福留と高山。それとカネにお願いしたいのは、鳥谷をどうにかしてほしい」

 金本「どうにかするでしょう、彼も」

 安仁屋「やってくれんとね。ベテラン、中堅、若手が絡んだ時がチームは一番強いからね」

 金本「そうですね。去年の広島がいい例ですね」

 安仁屋「黒田、新井が引っ張ってくれて優勝があった。今年の阪神にもすごく期待している」

 金本「はい、頑張ります」

 安仁屋「カープが優勝せんかったら、ワシは阪神じゃから(笑)」

 金本「ありがとうございます」

 安仁屋「ホントよ。カープか阪神か、どっちか優勝してくれたら、ワシはうれしい。カープ一本じゃないんじゃ」

 金本「安仁屋さんは阪神でもやってますもんね。中継ぎやってた時にブルペンで爆睡してたといううわさがあります(笑)」

 安仁屋「あれはコーチが『寝とけ』と言うから寝とったんよ」

 金本「『寝とけ』と言われたんですか」

 安仁屋「それぐらい破天荒な選手がおったらチームも盛り上がる。だから、カネも硬くならずに、どんどん笑顔が出るチームにしてほしい」

 金本「はい、そうですね」

 安仁屋「今年勝つためには広島にやり返さないといけない」

 金本「そうですね。もちろん去年は特に野手の勢いですね。若い選手の足、見習わないといけないところはいっぱいあると思います」

 安仁屋「広島は次の塁を取ろうという姿勢が見えた。阪神も前半はそれがあった。できんことはない。ベテラン、中堅、若手が絡んだ時が一番チームは強い。今年は福留が頑張って」

 金本「はい。キャプテンですから彼は」

 安仁屋「去年は広島に本当に負け過ぎた。今年はぜひ取り返して、頑張ってもらいたい。楽しみにしとく」

 金本「はい、ありがとうございます」

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