金本監督ホッ 糸井の患部は「炎症」レベル“古傷”との因果関係なし

 オリックスからFA移籍し、右膝関節炎でキャンプ別メニュースタートが決まった阪神・糸井嘉男外野手(35)が、オーバーペースによる炎症と見られることが25日、明らかになった。

 金本監督は「まあ重症ではなさそうだし、大事をとったということでしょう。ちょっと練習しすぎたということじゃないかな」と語った。すでに体は仕上がっており、球団関係者も「すごい体をしていたという話は聞いています」と言う。

 新天地での活躍を目指し、年明けのグアム自主トレから体をいじめ抜いたことで膝に違和感が生じた。体全体のメディカルチェックを受ける際、気になるところとして右膝の違和感を訴え、炎症があったというレベル。開幕に向けては問題なく、2013年に靱帯(じんたい)損傷と診断された古傷との因果関係も現時点では見受けられないもようだ。

 「(キャンプでは)ペースを落としていって、開幕に間に合わせてくれたら言うことはないですよ」と全幅の信頼を寄せた指揮官。周囲の期待に応えようとするあまり、オーバーペースになりがちな移籍1年目。それを危惧する声がチーム内からも上がっていただけに、別メニュー調整は決して悲観的にとらえる事実ではない。

 実績、経験ともに豊富な糸井。これまでも故障で調整が遅れることはあっても、シーズンでしっかりとした結果を残してきた。ケアしなければならないのは、再発による長期離脱。巻き返しへ欠かせない戦力と判断する男だからこそ、決して焦らせはしない。

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