北條、脚力向上 指揮官のダメ出しに発奮

 阪神・北條史也内野手(22)が14日、金本監督の“ダメだし”に成果を示して応えた。甲子園で行われた秋季練習で、野手全員が30メートル走のタイムを計測。期待の若虎は昨秋の4秒32から、今回は4秒09と1年間で0秒23も縮めた。目指すは俊足好打の1番打者だ。

 伊藤トレーニングコーチが持つストップウオッチを見て、思わず表情が緩んだ。プロ入り以来、自身も課題だと認識する脚力が向上。金本監督は「(現状で盗塁増は)無理。せめて、並になれよと思う。いや、並以上になってほしい」と愛情を込めてゲキを飛ばした。北條も、その気だ。

 「もっと足が速くなるようにしたいです。単独でスチールのサインが出るように、頑張りたいと思います」

 2軍戦では、昨年までの3年間(298試合)で5盗塁。今季は1軍でチーム2位タイの6盗塁を決めたが、まだまだ物足りない。

 走力向上は守備範囲の拡大につながり、遊撃のフィールディングにも生きる。厳しい秋の走り込みが、成長をさらに加速させる。

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