隼太、逆襲へ2戦連続打!野手唯一快音

 「交流戦、阪神0-1ソフトバンク」(18日、甲子園球場)

 逆襲に燃える男が王者・ソフトバンクに一矢報いた。五回1死。カウント2-0から千賀の140キロを捉え、右前にはじき返した。「2ボールだったのでストレートを待っていた」。自慢のバットで存在感を示す意地の一打。阪神・伊藤隼太外野手が、野手唯一の安打を放った。

 三回、先頭で迎えた第1打席は149キロ内角直球に見逃し三振。反省を胸に、打者有利のカウントで狙い打ちだ。それでも、八回の二ゴロは「厳しくないところにきたので。あそこで出ていたら違っていたと思うんですけど」と猛省。課題も忘れず、前を向く。

 17日・ソフトバンク戦(甲子園)も「7番・中堅」で先発出場。押し出し四球を選ぶなど、1安打1打点の活躍を見せた。15日に今季1軍初昇格し、猛アピールを続けている。

 春季キャンプ前、先乗り自主トレのウエート時に右肩関節唇を損傷し、無念の離脱となった。しかし、絶対に諦めない。ドラフト1位・高山(明大)ら若手の台頭を鳴尾浜から見つめながら、一歩ずつ歩みを進めてきた。

 「金本監督の引退試合で、僕は右翼を守っていたんです。球場全体の雰囲気がすごくて、あの場所にいれたことが僕の誇りですね」

 12年10月9日・DeNA戦(甲子園)。鉄人と呼ばれた指揮官の最後を間近で感じ、感銘を受けた。虎将となった背番号6、そして新生タイガースの力になりたい。今年27歳を迎えた練習の虫が、真夏を前にメラメラ闘志を燃やしている。伊藤隼が、停滞する虎打線のカンフル剤となる。

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