福留、志願の単年契約「勝負したい」

 阪神の福留孝介外野手(38)が17日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万増の2億円プラス出来高払いでサインした。今季で3年契約が終了。志願して単年契約を結び、1年勝負を誓った。40歳を迎える再来年以降も、不動のレギュラーを目指す。

 年を重ねても向上心は尽きない。年齢による衰えも、後輩の突き上げもはね返す。「やっぱりそれで勝負したいと思うので」。志願の単年契約。福留は新たな気持ちで2016年に臨む。

 金本監督からはレギュラーを確約されているが、甘えるつもりはない。来年4月に39歳を迎える男は、40歳を超えても定位置を守り続ける決意だ。

 「先を見て、いいことはない。限界をつくるつもりはないし、必要とされなければユニホームを脱がないといけない。次の年も必要とされるような働きをしないといけないので」。残された野球人生は長くはない。1年1年、完全燃焼を目指す。

 3年契約最終年の今季は、140試合で打率・281、20本塁打、76打点。セ・リーグ外野手部門でベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した。ケガに苦しんだ2年を乗り越えて復活を印象付けたが、「個人成績はこれから先も納得することはない」と言う。

 「プレーを続けている以上、満足してしまえば、そこで終わってしまいそうな気もする。常に満足することなく、上を目指してやっていきたい」。あと67本に迫った日米通算2000本安打にも「意識はしていない」と通過点を強調した。

 最大の目標は05年以来のリーグ優勝。「来年も大きなケガでチームを離れることがないようにしたい。(目標は)チームが勝つこと。それだけですね」。来季でプロ18年目。福留の挑戦はまだまだ続く。

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