阪神・福留孝介外野手（３８）が１１日、大阪市内で行われた「２０１５年度ヤナセ・阪神タイガースＭＶＰ賞」贈呈式に出席し、賞品のメルセデス・ベンツＡ１８０を贈られた。福留は来年、リーグ優勝した上で、同賞を再び受賞することを目標に挙げた。

　１年間の活躍が、白く輝きを放つ“結晶”となった。今季は１４０試合に出場し、打率・２８１、２０本塁打７６打点と完全復活をアピール。同賞受賞は中日時代の０３年以来２度目で、２球団での受賞は福留が初めてだ。

　過去、阪神で同賞を２年連続受賞した選手はいない。「そう聞くと頑張ろうと思う。優勝しての受賞であれば、さらにうれしい」。“連覇”は、ソフトバンク・柳田や元巨人・松井秀喜ら、限られた選手しか達成していない難行だけに、モチベーションにもなる。

　ただ、優勝するためには、毎年のように繰り返してしまっている終盤の失速を克服しなければならない。

　「選手個人個人、チームとして、まだまだ足りない部分がある。（失速の原因は）何か１つということではない。全て足りないからそうなると思う」

　チームスローガンと同じく「超変革」を強調したベテラン。来季こそ悲願達成へ－。高級車にも猛虎にも、「失速」の２文字は似合わない。