虎連敗…痛恨の一発おかわりされた

 「交流戦、西武9-4阪神」(31日、西武ド)

 痛い。あまりに痛すぎる敗戦だ。阪神が4-0から逆転負けした。先発の能見篤史投手(36)が4-1の七回に1点差に迫られ降板。2番手の安藤優也投手(37)が、前日2発のおかわり中村に逆転3ランを被弾した。4月に続き、5月の負け越しも決定。強力打線を擁するパ・リーグ勢とは残り4カード。このまま打たれっぱなしでは絶対にあかん。和田豊監督(52)、どうにかしてや。

 痛恨被弾だった。七回、4-3と1点差に迫られ、なお2死一、二塁。打席には4番の“おかわり君”こと中村。2番手の安藤が投じたシュートが完璧に捉えられ、左中間スタンドに運ばれた。絶対に打たれてはいけない逆転3ランで、チームが奈落の底に突き落とされた。

 24時間前、30日にも中村に2ランと満塁アーチを浴び大敗した。相手は日本球界を代表する強打者とはいえ、1人に2試合で3本塁打9打点は、いくらなんでも打たれ過ぎだ。中村対策について、和田監督は「防ぎようがないと言ったら商売にならない。あそこを抑える工夫をしていかないといけない」と厳しい表情を浮かべた。

 六回までに4点をリードしながら、終わってみれば逆転負け。4点差以上のリードをひっくり返されたのは今季2度目、3点差以上は4度目だ。指揮官は「今日は能見のゲームで、4点で後ろも含めて逃げ切らないといけなかった」と嘆いたが、打線の調子が上がってこない中、この日のような試合を勝ちきれないようでは借金返済は難しい。

 八回から登板した4番手の松田も、浅村の2点二塁打など4長短打を浴び、さらに3点を追加された。これでは九回の反撃も期待しようがない。

 西武との3連戦は終わったが、今後も打撃が好調なロッテ、日本ハム、ソフトバンクとの対戦を控える。いずれも一発のある強打者がそろい、勢いに乗ったら手がつけられない怖い打線だ。

 チームは連敗で借金2。4月に続き、5月の負け越しも決まった。打線に当たりが出てきたと思ったら、前日に続く投壊の悪循環。パのスラッガー対策に、終盤を逃げ切るリリーフ陣の整備。課題は山積している。

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