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能見“歓封”無四球コイ料理!大黒柱や

 完封勝利を挙げ藤井(右)とハイタッチする能見(撮影・棚橋慶太)
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 「広島0-6阪神」(26日、マツダ)

 苦しい時に頼りになるのは、やはりこの男だ。負ければ最下位転落という一戦。阪神・能見篤史投手(35)が散発6安打、無四球で、今季チーム初の完封勝利をマークした。メッセンジャー、藤浪が打ち込まれて連敗中だったが、経験豊富な左腕が大きな盾となり、連敗脱出へ導いた。これで遅まきながら、チームはシーズン10勝に到達。この勝利を契機に、必ず巻き返す。

 最後まで、集中力は途切れなかった。6点リードの九回、2死から新井に左前打を許したが、続くロサリオをチェンジアップで二ゴロに。27個目のアウトを見届けると、能見は軽く左手を上げた。

 序盤からキレ味鋭い直球と変化球のコンビネーションで、早打ちの広島打線を料理した。「勝負が早いからね。藤井さんが打者を見ながら、いろいろやってくれた」。0-0の五回、2死二塁のピンチも、代打・会沢を内角直球で見逃し三振。わずか110球の今季チーム初完封勝利を散発6安打、無四球で飾った。

 「(7回1失点の)前回の巨人戦に続いて、いいイメージを持っていたので、そのままのイメージのままマウンドに上がっていました。いい結果が出て良かったです」

 連敗中の嫌な流れを断ち切る投球に「今の順位うんぬんではないけど、チームが乗り切れない中、スカッと勝つにはピッチャーが完封すること」と和田監督も最敬礼。負ければ最下位に陥落する窮地を左腕が救った。

 プロ11年目。球界を代表する左腕は次代を担う若手投手にとって憧れの存在だ。

 昨オフはソフトバンク・嘉弥真に自主トレ参加を熱望され、初めて“弟子”を取った。信者は左腕にとどまらない。今春センバツ大会を沸かせた高校生No.1投手、県岐阜商・高橋純平も、憧れの投手に能見の名前を挙げる。テレビで投球を見たという能見は「いいピッチャーだよ。抜くところは抜いて投げている。高校生で、それをできるピッチャーはなかなかいないからね。晋太郎もそうだったかな」。ドラ1候補の将来性に太鼓判を押し、今後の成長に期待を寄せた。

 「疲れたよ」。ヒーローインタビューを終えた能見は開口一番、そう言って、バスへ向かう通路を歩いた。今季2勝目で通算75勝となり、古沢憲司を抜いて球団歴代17位に。36歳のシーズンを迎えても、能見が投手陣の大黒柱だ。頼りになる左腕が、一つ一つ白星を積み重ねていく。

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