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マートン決めた74年ぶり開幕サヨナラ

 延長10回、サヨナラ安打を放ちナインの手荒い祝福を受けるマートン(中央)=撮影・保田叔久
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 「阪神5-4中日」(27日、京セラ)

 プロ野球は27日、セ、パ両リーグが同時に開幕した。球団創設80年のシーズンを迎えた阪神は74年ぶり、2リーグ分立後では球団史上初の開幕戦サヨナラ勝ち。同点で迎えた延長十回、マット・マートン外野手(33)がサヨナラの左前打を放った。劣勢の展開を終盤にはね返し、最高に勢いが付く勝利となった。

 真一文字に結んでいた口元を緩めると、笑顔で駆け寄ってくる仲間に身をゆだねた。手荒い祝福が心地よい。白い肌は一気に紅潮した。球団創設80周年の開幕戦。マートンが劇的なフィナーレへ導いた。

 冷静な男も興奮が収まらない。ヒーローインタビューでは日本語で声を上ずらせた。「ワタシ、オタチ(ダイ)、スキネ!イツモアリガトウ!!」。3万4808人が駆けつけ、360度が黄色く染まったスタンドを見上げて声を張り上げた。

 序盤から山井を攻略できず、試合は終盤に突入した。それでも打線は中日の中継ぎ陣を攻略し、八回に3点差を追いついた。その間、マートンは4打数無安打。九回までは一人、蚊帳の外だった。

 そんな状況で迎えた延長十回、2死二塁だったが、昨季の首位打者は冷静に気持ちを切り替えていた。

 5球目の暴投で2死三塁となり、フルカウントから田島の外角スライダーを強振。打球はジャンプした遊撃・エルナンデスのグラブをわずかに越えて、左翼ではずんだ。

 「前半は負けていたけど諦めずに勝ててよかった。きょうは自分だけではなく、チーム全体が頑張った結果だよ」。水やジュースでぬれたユニホームに目をやると、苦笑いしながらチームメートに感謝した。

 米国時代から“開幕男”だった。レッドソックス傘下1Aだった04年には、2本塁打を含む3安打で勝利に貢献。メジャーで初の開幕スタメンを勝ち取ったカブス時代の06年も、本塁打を含む3安打を放った。

 過去には何度も開幕戦で結果を残してきた助っ人でも、球団創設80周年の初戦でのヒーローは格別だった。

 「過去に(開幕戦で)結果を残せたことはあるけど、チームの勝利に貢献できたという意味では一番かな」

 メモリアルイヤーは何かが起きる。いや、何かを起こす。マートンが力強く号砲を鳴らした。

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