藤浪必勝宣言「ゼロに抑えたいです」

 「日本シリーズ第3戦、ソフトバンク-阪神」(28日、ヤフオク)

 日本シリーズ第3戦(ヤフオクドーム)に先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手(20)が27日、甲子園で投手指名練習に参加。1勝1敗で迎える一戦に向けて「ゼロに抑えたい」と勝利を誓った。昨年の交流戦で対戦したソフトバンクについては、打線のつながりを警戒。強力打線を分断し、短期決戦の流れを取り戻す。

 プロ2年目で迎える日本シリーズ初先発。大一番を翌日に控えても、藤浪はリラックスモードだ。甲子園室内練習場で、キャッチボール、ダッシュなど、淡々とメニューを消化。ただ、練習後に残す言葉は力強かった。見据えたのはチームの勝利と、日本一だ。

 「せっかくのこういう舞台なのでチームとして勝っていきたい。楽しむという感覚はありません。マウンドに上がれば、2年目も何位も関係ない。自分の仕事をしっかりできるように頑張ります」

 チームは初戦を取り、2戦目を落とした。ついに、ポストシーズンの連勝は止まった。どちらに傾くか分からないシリーズの流れ。3戦目で、もう一度、取り戻したいところだが、余計なプレッシャーは背負わない。1イニングずつ、スコアボードにゼロを並べる投球を心掛ける。

 「勝ち負けの数にかかわらず、そこは考えず試合に集中したい。点をやらないに越したことはないので、ゼロに抑えたいです」

 ソフトバンク打線を抑えるイメージは頭にある。第2戦で能見から一発を放った李大浩の打撃は「力強く、柔らかい」と分析する。昨年の交流戦では内川を無安打に抑えるなど5回1/3を投げ2失点。しかし、頭でっかちにならない。マウンドでの感覚が何より大切だという。その上で警戒するのが、打線のつながりだ。

 「各バッターのイメージは持っていますが、マウンドに上がってからですね。つながり始めると、という感じなので。ヒットは多少、打たれることを想定しながら、つなげなければいいと思います」

 舞台は、03年の日本シリーズでは全敗した敵地ヤフオクドーム。完全アウェーの上、相手先発は好調の大隣だ。厳しい試合が予想されるが藤浪には、これまで培ってきた経験がある。初戦を任されたCSファイナルSでは、東京ドームで巨人を圧倒。ガッツポーズも見せた気迫の投球が4連勝の勢いを生んだ。

 あの夜の投球を再現し、日本シリーズの流れを再び呼び込む。

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