虎よ踏ん張れ!和田監督、反撃を誓う

 「阪神1-3DeNA」(3日、甲子園)

 阪神は打線が初回の1点のみで完敗し、首位巨人から3・5ゲーム差に後退した。4日は巨人○のケースで阪神○なら皮肉にも、巨人に優勝マジック22が点灯してしまう。とはいえ、ここが正念場。和田豊監督(52)は「こんなゲームはきょう限りにしたい」と厳しい表情で反撃を誓った。

 サヨナラ勝ちで反攻の9月初戦を飾った余韻が霧散した。四回の3アウト目から16人連続アウトの幕切れ。タテジマの頭上を覆った失意とため息。スミ1。猛虎の鋭いキバが、最後まで獲物を捕らえることはなかった。

 ゴメスの内野ゴロで先制点を奪った初回の後は決め手を欠いた。二回、1死一、二塁。四回、2死満塁。山口を仕留める絶好機で、落胆の声が聖地を包んだ。四回、2死から上本が四球を選んだのを最後に、ひとりの走者も出塁できなかった。

 「昨日はいい勝ち方をしたけど、まだ重い。決して際どいコースに来てたとは思わないけど、甘いストレートを前に飛ばせなかったね」。バースデー勝利から一夜明け、和田監督は厳しい表情で敗戦を振り返った。

 抑えから先発に転向後、初対戦となった山口。力任せに勝負を挑んできた以前から、力みのないフォームで緩い変化球を織り交ぜるスタイルに変化していた。脳裏に刻まれた過去とのギャップが影響したのか。

 「それもあったかもしれないけどね。でも、そんなことは言ってられない状況。ノリが悪い。仕掛けが遅い。第1ストライクを見てしまってる。そこら辺を変えていかないと」と指揮官は構えすぎと積極性の欠如が見えた打線の意識改善を強く求めた。

 巨人とのゲーム差は3・5に開いた。4日に巨人と阪神が勝てば、宿敵に優勝マジック22が点灯する。互いの勝利でマジックが点灯する悩ましい状況だが、勝たなければ、勝ち続けなければタテジマの未来は開けない。

 1勝2敗と負け越した8月28日の巨人戦後、虎将は「もう1回(差を)詰めて勝負したい」とリベンジを高らかに誓った。来週に控えた最終決戦。まだ夢をあきらめるには早すぎる。

 「今は勝ちながら状態を上げていかないといけない時期。こんなゲームは今日限りにしたいね」。和田監督の怒声が会見場に響き渡った。猛虎の粘り、底力を見せてくれ。昨年と同じ悔しさを味わうのは、もうこりごりだ。

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