鳥谷、新グラブで2年連続GG賞取る

 阪神・鳥谷敬内野手(32)が12日、自主トレ先の沖縄で14年型の新グラブを決定した。

 グラブを新調する理由がないほど昨季の守備は安定していた。自己最少の4失策で巨人・坂本に200票差をつけ、12球団最多得票でゴールデングラブ(GG)賞を獲得。これほど縁起物のグラブはないはずだが、鳥谷は鳥谷らしく、スパッと相棒に別れを告げた。

 「今年はこのグラブでゴールデングラブを取ります」。新人時代から鳥谷のグラブを手掛けてきた久保田運動具店の和田卓也氏(35)に5日、そんなメールがあったという。

 同氏から届けられた新グラブは皮の強度で分けた3種類。5年前にグラブのサイズを球界最小クラスに変更したが、今回は「一番皮のしっかりした、へたらない」グラブを求め、自身初の2年連続GG賞を宣言した。

 新境地を探ればメーカーへの注文も多くなりそうだが、リクエストはひと言。「去年(モデル)の皮が気に入っています」。カラーも形もすべてお任せ。信頼を寄せる和田氏とあ・うんの呼吸で新相棒を選んだ。GG賞を圧倒的な支持率で2年ぶりに奪回したが、用具のゲンは担がない。目標は現状維持ではないのだから。鳥谷のそんなプライドが新グラブに刻まれていく。

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