遼馬3年目の誓いは開幕1軍&新人王!

 阪神・松田遼馬投手(19)が27日、出身の長崎県諫早市で開かれた「プロ野球長崎県人会 スマイル少年野球教室」に参加。来季の開幕1軍、そして新人王獲得を誓った。野球教室で再会した広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)がライバルとなる可能性があるが、剛腕で新人王の栄誉をつかみ取る。

 突き刺すような寒さの中、故郷・長崎で、松田が熱いまなざしを向けたのが生涯一度の新人王奪取だ。「3年目なんですけど…」と苦笑しつつ、「狙えるのなら狙いたいですね」と狙いを定めた。

 松田は今季、7月13日・DeNA戦(甲子園)にプロ初登板。そこから17試合に登板し19回無失点を記録した。ベテラン中継ぎ陣に負けない快投を続け、一気にブレーク。それでも27試合で29回2/3と、来年の新人王資格を失う30イニングには届かなかった。そのため、プロ3年目の来季も挑戦権が残った。

 阪神では07年の上園の後、新人王は出ていない。今年は藤浪が十分それに値する成績を残したが、16勝で最多勝のヤクルト・小川には及ばなかった。

 来年の新人王レースで松田のライバルとなるのが同郷の先輩・大瀬良だ。広島のドラフト1位右腕は、11月に侍ジャパンでともに戦った盟友。野球教室で再会したこの日も「いろいろ話をしました」と気心のしれた仲だ。

 だがシーズンに入れば、同一リーグで相まみえる。松田は「気になる存在です」とライバル心を隠さなかった。投手同士。直接対戦をするわけではないが、同じく地元で改めて新人王宣言をしてみせた大瀬良に負けるつもりは一切ない。

 もちろん、最大の目標は優勝だ。「チームの勝利が第一。ケガなくスタートを切って、チームに貢献したい」。呉昇桓へつなぐ『八回の男』として期待もかかる。1年間、役割を全うし、その上で新人王を狙うつもりだ。

 午前中は野球教室で指導し、午後は親睦会に参加。質問コーナーでは、1人の少年から「昨年、くれるといったグラブを持ってきてくれましたか」と聞かれ、「忘れました」と平謝り。すぐに「来年は必ず持ってきます」と再び約束した。来オフは、新人王を獲得したグラブを持参して、長崎にがい旋する。

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