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和田監督の奇策失敗…切り替え連勝だ!

 「セCSファーストS第1戦、阪神1‐8広島」(12日、甲子園)

 クライマックスシリーズ(CS)ファーストSが開幕。決戦の地を本拠地甲子園へと引き寄せた阪神は、初戦の先発にドラフト1位ルーキーの藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=を抜てきしたが、奇策は実らず1‐8で完敗した。広島の勢いにのみ込まれた痛い敗戦。だが、このまま終わらせてなるものか。和田虎よ、今こそ奮起せよ‐。

 スコアボードが映し出す無残な敗戦。タテジマが地の利を生かせなかった。敵軍の勢いに圧倒された。天敵・マエケンにまたも屈した。痛恨の黒星発進。宿敵・巨人への挑戦権が一歩遠のいた。ファーストSでの敗退危機。猛虎が窮地に追い込まれた。

 奇策は実を結ばなかった。メッセンジャーが有力視されていた戦前予想に反し、和田監督は初戦のマウンドを藤浪に託した。マエケンに投げ勝ち、唯一黒星をつけた黄金ルーキーを大一番の舞台に送り込んだが、白星を持ち帰ることはなかった。

 「いろんな要素があっての抜てきだったんだけどね。負けてしまえば言い訳になるんで」。データ、相性、勝負強さ…。ファーストSを勝ち抜くために頭を巡らせた最善策だった。だが、敗北がすべてを曇らせ、舞台裏を明かす口をつぐんだ。

 勝機は確実に存在した。今季1勝4敗、防御率0・40と抑え込まれていたマエケンに対し、三者凡退に仕留められたのはわずか2度だけ。1点を先制された直後、鳥谷を走らせ、今成の中前適時打で同点とした。だが、苦しんだシーズン終盤と同様、決定打に欠けた。

 「ワンチャンスで同点にしたんだけどね。ある程度狙い球を絞ったんだけど、ファウルにしたり、ボール球に手を出したりしてね…」。天敵攻略に明確な指示を与えたが、巧みな投球術に芯を外された。時間が経過するたび、左翼席の歓声だけが聖地を包み込んだ。

 暗いデータが忍び寄る。過去3度出場したCSは、いずれもファーストSで姿を消している。球宴以降、5勝8敗と苦戦を強いられた広島の勢いを目の当たりにした。このまま終戦を迎えてしまうのか。

 「切り替えて、明日しかない」。和田監督は短い言葉に不退転の決意を乗せた。戦前に誓った巨人へのリベンジ。8年ぶりのリーグ優勝を逃したペナントの二の舞いはごめんだ。夢を簡単に消すわけにはいかない。

 敗北は死に直結する。残り2戦。白星だけが命をつなぐ。土俵際に詰め寄られた現状を楽観視はできない。でも、悲観しても状況が打破できるわけではない。2位の意地。猛虎のプライド。今こそ見せろ。下克上許すまじ‐。

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