鳥谷の一撃!逆転弾で2位決めた

 「DeNA3‐7阪神」(3日、横浜)

 やっと決まった!阪神の今季2位が確定し、CSファーストSの本拠地・甲子園開催が決定した。三回、鳥谷敬内野手(32)が3年ぶり2桁本塁打となる10号逆転2ラン。試合中に広島が敗れて2位は決まっていたが、試合にきっちりと勝利。シーズンの勝ち越しも決め、虎党のモヤモヤを吹き飛ばした。

 主将のフルスイングが2位を決めた。1点を追う三回。先頭俊介が8球粘ってヒットで出塁すると、流れが変わった。打席に3番鳥谷。普段通り、つなぐ意識が打球に角度をつけた。仕留めたのは甘いカットボール。右方向の意識で、引っ張った。右翼に舞い上がった飛球が逆風に戻されながら、スタンド最前列に飛び込んだ。

 「引っ張り気味にいこうと思っていた。打った瞬間はどうかと思ったけど、入って良かった。ひとつ勝てば2位が決まる試合。昨日の試合どうこうより、きょうしっかりやろうと思った。なかなか2位が決まらなかったけど、CSを甲子園でできることは大きい」

 前夜、3位広島との直接対決で大敗した。CS前哨戦で2位を確定できず、もやもやを晴らせぬまま、広島から横浜へ移動した。10カード連続勝ち越しなしで、チームに漂った暗雲。胸のすくような鳥谷の10号逆転2ランが、虎のフラストレーションをぬぐい去った。

 プロ10年目は、鳥谷にとって未体験のシーズンになった。今春のWBCで日の丸を背負う重圧と闘った。「こんな気持ちになるのは、初めてかもしれません」。3月。侍ジャパンが米アリゾナ州で張った決勝ラウンド直前合宿中、阪神OBの金本知憲氏から激励を受け、そんな言葉で偽らざる心境を伝えた。

 目標の「世界一」は達成できなかったが、阪神に戻ってからも、心の切り替えに時間を要した。侍仕様の「熱」は、自身の想像をはるかに上回った。代表でワンプレーに絶叫する鳥谷の姿は野球ファンの心を打った。その気迫を阪神でも!例年とは別次元の期待感を背負って、キャプテン2期目のシーズンを迎えた。

 広島の勝敗にかかわらず、勝てばCSファーストSの本拠地開催が決まる一戦で猛打賞。最終回は四球を選び、マートン弾を呼びこんだ。今季101個目の四球はバレンティンと並び、リーグ最多。いつも「つなぎ」の意識を強調する。“四球王”の肩書も鳥谷の存在価値を高めている。

 「残り3試合、勝ちも、内容も大事」。照準は定まった。シーズン終盤の大失速を帳消しにするためにも、有終の美を飾りたい。キャプテンが、ここ一番でチームをひとつに束ねる。

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