藤浪“侍入り”内定!U26代表候補へ

 黄金右腕が初の侍入りだ。阪神・藤浪晋太郎投手(19)が、11月8~10日に予定されている野球日本代表の台湾遠征で、代表候補として選出されることが3日、分かった。日本代表監督の就任要請を受諾した小久保裕紀氏(41)の初陣となる。26歳以下の若手選手を中心に構成される新生「侍ジャパン」で、球界の将来を担う右腕が躍動を見せる。

 世界一奪回への大切な一歩。その将来の日本代表を担う若き侍の一員に猛虎の黄金右腕が加わりそうだ。小久保新監督が率いる新生「侍ジャパン」。その初陣として11月に予定されている台湾遠征の日本代表候補に藤浪の名前が挙がった。

 11月上旬に、台湾代表との国際親善試合が計画されている日本代表。この試合では小久保新監督という若き指揮官の下、26歳以下の若手選手を中心に選出される予定だ。

 球界関係者は「将来の代表を背負う選手たちを選出する。その中で、藤浪は期待される選手の1人。代表入りを(阪神に)お願いすることになる」と明かした。

 藤浪は高卒新人ながら今季開幕からほぼ1年間、先発ローテを守り、ここまで10勝をマーク。球宴にも選出され、昨季の5位からCS進出を決めたチーム躍進の象徴となった。プロ入り後に自己最速155キロを記録。登板ごとに投球内容にも成長を見せ、ポテンシャルの高さを示している。

 「侍ジャパン」は15年に開催予定の新たな国際大会「プレミア12」を経て、17年のWBCで世界一奪回を目指すことになる。今回の台湾遠征で選ばれるメンバーは、その中心を担う世代。同じく選出確実な日本ハム・大谷とともに、藤浪へかかる期待は大きい。

 懸案となるのはコンディション面だ。阪神は12日から広島とのCSファーストSを控えており、藤浪も先発として登板する可能性が高い。高卒新人として、1年間投げ続けた疲労なども考慮した上で、球団の了承を得なければいけない。

 ただ、すべての日程終了後にコンディション面を含めた条件が整えば、藤浪が初めて「侍ジャパン」のユニホームに袖を通し、大谷らとともに世界の強豪と戦う夢舞台に立つことになる。

 以前から「侍ジャパン」入り、そして将来のWBC出場に対して「もちろん、そういう投手を目指して頑張りたいと思います」と話していた藤浪。日本のエースとして世界を席巻する日へ。その第一歩となる侍デビューが現実味を帯びてきた。

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