マートン復活!7戦ぶり打点の先制V撃

 「阪神6‐2中日」(9日、沖セル)

 頼れる4番が完全復活だ。阪神・マートンが7試合ぶりの先制タイムリーを含む今季13度目の猛打賞。暑さを吹き飛ばす活躍に、南国のタイガースファンも大喜びだ。

 メモリアルな一打は、初回に飛び出した。1死から大和が左前打で出塁すると、すかさず二盗に成功。鳥谷も左前打で続き、1死一、三塁にチャンスを広げた。この先制機にマートンが燃えた。2ボールから田島のフォークに食らいつき、しぶとく三遊間を破った。

 「打ったのはフォーク。甘い球を逃さず打つことができました。大和の盗塁、トリのヒットでチャンスが拡大された。2人に感謝ですね」

 2点リードの六回、今度は自らがチャンスメーク。無死から右前打を放ち、新井の2ランを呼び込んだ。打ちだしたら止まらない。七回には右翼線を襲う二塁打で3本目をマークした。

 チームが3連勝したため目立たなかったが、前カードの広島3連戦(マツダ)は12打数2安打。“プチ”スランプに陥っていたがもう大丈夫だ。

 毎年2月に春季キャンプが行われる沖縄は特別な場所。「7月に戻ってきてちょっと変な感じだね。でも長い時間を過ごして、仲良くなった人もいるし戻って来られて良かったよ」。大好きな場所でマートンが息を吹き返した。

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