新井&西岡、逆転Vへエース撃破誓う

 阪神の新井貴浩内野手(36)と西岡剛内野手(28)が10日、交流戦の逆転優勝に意欲を見せた。12日は日本ハム・吉川、16日は楽天・田中と対戦予定。切り込み隊長とポイントゲッターが、両チームのエースを打ち砕き、阪神を交流戦初優勝へ導く。

 逆転Vはもう夢ではない。交流戦は11勝8敗1分で、首位・ソフトバンクとは2ゲーム差。阪神が頂点に立つ可能性は十分にある。

 ただ、ビジターでの残り4試合は高い壁となる。12日に対戦する日本ハム・吉川は交流戦で2勝1敗、防御率1・65。交流戦最終戦の16日に対戦する田中は無傷の8連勝中で、交流戦は3勝で防御率1・62と安定感抜群だ。

 乗り越えなければならない壁が高い分、やりがいはある。新井がナインの思いを代弁した。

 「今までと変わらずにタイガースらしい野球をすることだけ。ホームだろうが、ビジターだろうが関係ない。この前、楽天には2つやられたし、その分やり返すだけ」

 新井は交流戦で打率・309。鳥谷(同・316)、マートン(同・316)とともにクリーンアップの一角として勝利に貢献してきた。8日のロッテ戦では8号2ランを放って通算1000打点を達成。節目を越えて力みが取れた今、目の前の試合に全力を注ぐ態勢は整っている。

 西岡は左足に不安を抱える中、1番としてけん引してきた。交流戦は打率・213だが、不動のトップバッターなくして悲願達成はあり得ない。「僕らは1試合1試合を戦っていくだけ」と逆転Vへ力を込めた。

 この日、野手は休日。11日からの北海道遠征へ疲労を取った。交流戦の優勝は、8年ぶりのリーグ優勝にもつながる。今後のためにも視界にとらえた頂点を奪いに行く。

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