福留が竜の弱点伝授!古巣撃ち任せた

 阪神は2日、中日戦(京セラ)でホーム開幕戦を迎える。福留孝介外野手(35)は1日、公式戦で初対戦となる古巣・中日の攻略を宣言。ヤクルトとの開幕カード負け越しからの巻き返しに貢献することを誓った。同じく古巣との対戦となる新井良太内野手(29)も「何とか勝ちたい」とホーム初勝利に導くことを約束した。元中日コンビが昨季7勝16敗1分と大きく負け越した天敵攻略への旗手となる。

 待ちに待った。慣れ親しんだ、青いユニホームとの真剣勝負。「昔一緒にプレーした選手が見られるのはいいことだと思う。けど、めちゃめちゃ意識することではないかな」。福留は古巣への特別な感情を前面に押し出すことはなかったが、素直な気持ちは隠せない。中日の話題になると口元を緩ませた。

 中日には99~07年まで9年間在籍した。5年が経った今も山本昌、荒木、井端ら主力は健在だ。手の内を知った相手と腹の探り合いや駆け引き。壁が高くなるほど背番号8は燃える。

 「相手が自分を知っているということは、自分も相手を知っているということだからね。どっちもどっちだと思うよ。やりやすい部分とやりにくい部分の両方がある」

 昨季の中日との対戦成績は7勝16敗1分。09年から4年連続で負け越している。天敵攻略への具体的な策は明かさなかったが、弱点など攻略法は伝授するつもりだ。

 ヤクルトとの開幕戦は17安打9点で快勝したが2、3戦目は0封負け。19イニング連続で得点がない。福留も開幕カード3試合は打率・167と低調だった。

 2日の中日戦は地元ファンへのお披露目となる一戦。ここでもつまづくわけにはいかない。この日は練習休日。チームとともに地元開幕3連戦で再スタートを期す。「京セラだから雰囲気は違うと思うけど楽しみながらやりたい」。関西の虎党にあいさつ代わりの勝利を贈ることを約束した。

 開幕してまだ3試合。焦る必要はないが、福留は新井良のメンタル面を心配した。3月31日のヤクルト戦。新井良は初回に失策を犯し、二回無死は左翼線への安打で一塁を蹴ったが、ミレッジの好返球で二塁憤死した。

 「エラーは誰にでもあるし、あの走塁も少し送球がそれていればナイス走塁になる。どんどんいけばいい。怖がって次からプレーが小さくなるほうがよくない」。下を向く必要はない。良太らしく、やればいい。俺が後押しする。共に古巣をたたき、再加速する。

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