福留、やっ~と出た!虎1号

 「オープン戦、DeNA4‐14阪神」(15日、横浜)

 パワーも健在だ!福留孝介外野手(35)が阪神移籍後、実戦で初アーチとなるオープン戦1号を放った。初回1死一塁でDeNAの開幕投手候補・高崎の直球を捉え、ライナーで右中間最深部に突き刺す圧巻の先制2ラン。三回には好走塁も披露した。

 観衆の度肝を抜いた。右中間最深部の最前列に突き刺さった弾丸ライナー。悠々とダイヤモンドを一周する福留に歓声とどよめきが降り注いだ。

 初回1死一塁、カウント3ボール。直球一本に絞ると、高崎の投じた真ん中低め142キロを迷いなく振り抜いた。打球は低い弾道を維持し、一気にフェンスを越えた。先制2ラン。手応えも内容も完璧だった。

 「オープン戦だし、自分のスイングをすることだけを考えていた。(状態は)そんなに悪くないでしょう。しっかり自分のタイミングでスイングができている」

 オープン戦通算23打席目に飛び出した初アーチ。卓越した打撃技術だけではなく、日米通算234本塁打を放ったパンチ力の健在ぶりも示した。和田監督は「久しぶりだね。あんな打球を見たのは。あの低さで入るからよっぽど芯で(捉えて)ないと入らない」と驚きを隠さなかった。

 横浜スタジアムは99~07年の中日時代から相性が良かった。打率・322はセ・リーグ本拠地でトップの数字だ。一、三塁のファウルグラウンドにせり出したエキサイティングシートが設置されるなど、当時とは球場の形状は変わった。それでも「気にすることはないね」。6年ぶりの同球場でも違和感なくプレーした。

 一塁走者だった三回無死一、二塁は、新井良の中飛で二塁へタッチアップ。抜け目のない走塁に「センターがむこう(三塁)を向いていたから、(送球が)こっちに来ないと思った。(判断は)投げる瞬間。同じ外野なんでそのへんは分かる」。昨オフ、獲得に乗り出したDeNAにプレーで“恩返し”も果たした。

 ここまでのオープン戦は打率・261。好調な打線の中では物足りない数字だが、まだスコアラーから他球団の投手の映像を受け取っていない。「まだそんな時期じゃない」。フォーム固めに専念し、体感した球筋や配球を蓄積している段階だ。近日中に映像も届く。焦る必要はない。開幕への準備は着々と進んでいる。

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