西岡フルイニング&最多打席で日本一!

 阪神の西岡剛内野手(28)が14日、甲子園で行われた全体練習に参加し、今季の144試合フルイニング出場を目標に掲げた。ロッテ時代の2010年に達成し、プロ野球記録の年間692打席に立って日本一に導いた経験を持つ背番号7。過去、1番打者が数多く打席を重ねたチームは上位に食い込んでおり、首脳陣も大きな期待を寄せた。

 プロ野球界で年間、最も多く打席に立った経験を持つ西岡。体の強さと実力を兼ね備えなければ到達できないのがフルイニング出場だ。不退転の決意で臨む移籍1年目のシーズン。背番号7は「シーズン中、何が起こるか分からないけど、自分の中でその目標は立っている」と力を込めた。

 ロッテ時代の2010年、主将として144試合フルイニング出場を果たし、692打席のプロ野球記録を樹立した。それだけ数多くの打席を消化しながら、調子を崩すことなく206安打を放って球団記録を更新。首位打者、最多安打のタイトルも獲得し、チームを日本一へと導いた。

 ただ本人は「2010年は2010年。過去の栄光を振り返っても仕方がない。2013年は新しい年にしようと思ってやっている」と言い切った。キャンプからケガなく順調に調整を重ね、オープン戦では規定打席に達していないものの打率・471。実力、体調面ともに問題はなく、さらなる進化も期待できる。

 首脳陣も西岡のフルイニング出場に期待を寄せた。05年に赤星がセ・リーグ記録の689打席に立ってリーグ制覇を果たしたように、1番打者が数多く打席に立つチームは強者の証し。ポイントは西岡本人だけではない。年間を通して1試合で約5打席を消化していくためには、打線全体が常に好調を維持しておくことが必要だ。

 だからこそ関川打撃コーチは「どんどんトップバッターに打席が回っていくのが強いチーム。西岡には赤星の記録を超えてほしいし、こちらも期待している」と言う。両打ちという特性、打撃技術、機動力などを見ても、西岡が年間を通して不動の1番になれれば攻撃のバリエーションも多彩になる。

 甲子園での全体練習ではフリー打撃で快音を響かせ、関東遠征に向けて上京した西岡。開幕まで2週間を切り、残り9試合では天候を見ながら徐々に出場イニング数も伸ばしていく方針だ。

 最終調整の段階に入り「いろいろ考えながらやっていきたい」と前を見据えた背番号7。勝っても負けても最後までゲームに出続け、一つでも多くの打席に立つ。それができれば必ず、チームは優勝争いに食い込めるはずだ。

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