西岡の「足」健在!虎での初盗塁決めた

 1回、二盗を決める西岡(撮影・棚橋慶太)
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 「練習試合、西武1‐10阪神」(3日、春野)

 阪神の西岡剛内野手(28)が3日、春野で行われた西武との練習試合で、一回に“タテジマ初盗塁”となる二盗を決めた。グラウンドコンディションは決して良くなかったが、本人は「スピードに乗って行けた」と納得の表情を浮かべた。

 全く気配を見せなかった。やや小さいリード、両膝に手をつき、様子をうかがっているかに見えた。だが大和の2球目、一塁走者の西岡が敢然とスタート。一歩目で少しつまずいたが、素早くトップスピードに乗り、二塁を陥れた。

 「下(グラウンド)が軟らかくて一歩目で足を取られたけど、いいスピードで走れた」と振り返った背番号7。初回、金子の失策で出塁すると、続く大和の打席で移籍後“初盗塁”となる二盗を決めた。武山のスローイングも若干それたが、正確な送球でもセーフとなるタイミングだった。

 西岡は05、06年と2年連続でパ・リーグ盗塁王を獲得。ツインズ時代の2年間は左足腓骨骨折の影響で、思うように走ることができなかった。

 首脳陣はここまで走力については、じっくり見る姿勢だった。この日も“重馬場”を考慮。久慈内野守備走塁コーチは「きょうはグラウンドコンディションが良くなかった。走ったら掘れるから」と、まだ盗塁は、予期すらしていなかった。それだけに「心配はしていない。ロッテのイメージのまま入ってくれれば」と目を細めた。

 盗塁王を獲得した当時、西岡はトップスピードからスライディングに移る際、最後までスピードが落ちなかった。むしろ加速するように二塁へ滑り込む姿は、以前とそん色はない。

 本人も「動けてますね」と手応えを口にし、大和の5球目には三盗を狙う姿勢ものぞかせた。シーズンでは基本的にフリースタートとなる方針で、山脇守備走塁コーチは「走ってもらわなあかん選手やから」と期待を寄せる。

 打撃では、いまだに実戦で三振がゼロ。追い込まれてからの“強さ”も見せている。打球が前に飛べば、その足がさらに生きる。課題だったスピードに、何ら不安はない。

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