良太、今季初のG戦へ「熱くいきたい」

 「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)

 阪神・新井良太内野手(29)が、20日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われる今年初の巨人戦(練習試合)に臨む決意を語った。ここまで練習試合で3戦連続4番として打点を挙げるなど、結果を残す男が「熱くいきたい」「ギラつかせていきたい」と、らしい発言を連発。昨季辛酸をなめた宿敵との初陣で必勝を誓った。

 良太らしい決意表明だった。プレシーズンとはいえ、今年初の伝統の一戦。練習後、胸の内を問われると、はきはきとした口調で高揚感を隠さなかった。

 「やっぱり巨人戦だから、特別という思いはある。熱くいきたい」

 昨季、チームは巨人戦は5勝15敗4分け。31・5ゲームという屈辱的な大差をつけられた記憶を携えながら、雪辱を期すシーズンになる。自身は巨人戦19試合に出場し、58打数16安打、2本塁打、6打点。対戦打率・276。伝統の一戦の重みを4番として7試合背負った。この経験があるからこそ、初陣の意義を理解する。

 キャンプも終盤になれば疲労度もピークに達するころ。それでも本人は「体調は問題ない」。この日の特打でも24発のオーバーフェンスで快調をアピールした。「今は、パカパカと気持ち良く振ることよりも、実戦で打つことを考えながら、バットを振るようにしている」と、調整法のステージを一段上げている。

3戦連続打点 4試合連続で4番を任される。ここまでキャンプ中に行われた練習試合3戦は、すべて4番で先発出場。15打数7安打4打点で、打率は・467。前回17日の楽天戦(宜野座)でもチーム唯一の適時打を放ち、3試合連続打点を記録した。

 オフに「今年も4番を打ちたい」と明かした。兄貴浩が完全復帰して4番に座れば、打線が安定することは理解する。それでも、この「欲」こそが戦力の底上げにつながる。

 「勝ち癖をつけることは大事だと思う。今年のタイガースは違うというところをジャイアンツに植え付けたい。若い選手で(試合に)いくけど、ギラつかせていきたい」

 今年は193センチの19歳左腕松本竜が先発予定。巨大戦力の若い芽を摘んでおきたいところだが、良太は「(松本が)どんな投手か分からないので、見て考える」。良太は自然体で、G倒に燃えている。

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