コンラッド超速デビュー「6番DH」

 「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)

 阪神のブルックス・コンラッド内野手(33)が10日の練習試合・日本ハム戦(名護)に「6番・DH」で出場することが9日、決定した。新外国人では異例となる早期の実戦出場。“日本球界デビュー”にもなる一戦で、持ち味のハードプレーを見せることを約束した。

 鍛え上げられた両腕を組み、助っ人が胸を張った。「打撃はストライクゾーンの球を捉えられるようにしたい。守備は自分のところに飛んで来た打球は全て処理して、ハードにプレーしたいね」。2日夜に行われた首脳陣との食事会で志願し、実現した実戦出場。すでに待ちきれない様子だった。

 この日はマートンとランチ特打に臨んだ。右打席は46スイングで8本、左打席は22スイングで4本の柵越え。68スイングで12発の内容に「(6日)シート打撃の時は(ポイントが)前で打っていたけどきょうは呼び込んで、たたくことを意識してそれができた」と満足そうに何度もうなずいた。

 一方で、午前中の守備練習では挟殺プレーで捕球ミスなどがあった。「急いでしまったね」と反省も忘れなかった。

 宜野座の最高気温16度。2日連続で最高気温が20度を切る中でコンラッドは半袖で練習を続けた。「体調がいいので仕上がりは50%かな」。言葉は控え目ながら、落ち着いた表情には自信があふれていた。猛虎のファイターがいよいよベールを脱ぐ。

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