深海から都市インフラまで研究 東大、大成建設と拠点設置

 東京大と大成建設は19日、深海や地中、老朽化が進む都市インフラといった、観測が難しく直接的な介入が困難な領域を横断的に研究する「プラネット・フロンティアイノベーション研究センター」を開設したと発表した。大成建設の寄付金10億円を長期的に運用し、研究活動に充てる。開設は1日付。

 センターは深海や老朽化インフラを、いずれも人間が手を出しにくい「極限環境」と定義。「インフラ・空間創生部門」と「フロンティア資源・エネルギー部門」の2部門を設置し、未知の領域の開拓とインフラの安全維持を一体的に進めることを目指す。

 19日の記者会見で、センター長に就任した石田哲也・東大大学院工学系研究科教授は、埼玉県で昨年起こった道路陥没事故に触れ、インフラ劣化を可視化する技術は重要と強調。状態を時間経過とともに立体的に捉える「4次元透視」を活用し、重大事故防止を目指す。さらに、地下40メートルより深い「大深度地下」や深海の資源開発も進める方針。

 藤井輝夫東大学長は「新たな学術領域を切り開く」と話した。

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