宇宙の謎解く望遠鏡完成 北大西洋に、日本開発主導
【ラパルマ島共同】ブラックホールや暗黒物質など宇宙の謎に迫る国際共同観測「CTAO計画」で、観測の中核を担う大口径望遠鏡4基が15日、北大西洋のスペイン領カナリア諸島・ラパルマ島に完成し、記念式典が開かれた。大口径望遠鏡は日本が開発を主導、式典に参加した東京大の梶田隆章卓越教授は「新たな重要な窓を開くことになるだろう」と今後の観測に期待を寄せた。
望遠鏡は、ブラックホールや超新星など激しく活動する天体から放出される超高エネルギーのガンマ線を捉える。望遠鏡群はラパルマ島と南米チリ・パラナルに大きさの異なる種類を設置。一つの天文台のように運用する計画で「チェレンコフ望遠鏡アレイ天文台(CTAO)」と呼ばれる。
日本グループの代表を務める東大宇宙線研究所の窪秀利教授らによると、観測では超高エネルギーガンマ線が大気に飛び込む際に発生する「チェレンコフ光」というかすかな光を捉える。チェレンコフ光を解析することで、ガンマ線の発生源にたどり着ける。
