藤井四段が真剣な表情で盤に向かう対局シーンがデザインされたクリアファイル。関係者によると、イベントなどでの限定販売をのぞいて、公式グッズとして棋士の顔写真入りクリアファイルを発売することは異例だという。

　史上最年少デビュー以降、公式戦２５連勝中の中学生棋士・藤井聡太四段（１４）の公式グッズ第２弾となるクリアファイル（税込み３２４円）が１２日、東西の将棋会館などで発売されたが、わずか２０分で完売した。

　関西将棋会館では正午の販売開始を前に、約２時間前から行列が出来る大賑わいとなった。関係者によると午前１０時頃には、購入希望者が来店し、整理券を配布して対応。販売開始から約２０分で完売した。販売担当の電話も朝から鳴りっぱなし。「（あまりの売れ行きに）ちょっと油断してたな」と驚くほどの勢いだった。

　最年少プロ棋士で公式戦２５連勝中の藤井聡太四段（１４）の次々戦で、１７日に大阪・関西将棋会館で行われる「朝日杯将棋オープン戦」の藤岡隼太アマ（１９）との対局が、例年の公開形式から非公開となる可能性が高いことが１２日、分かった。

連勝記録を積み重ねる１４歳への注目は上昇するばかりで、「徹夜で並ぶ人などが出てくるかもしれない」（日本将棋連盟関係者）などの懸念が浮上。抽選入場なども検討されたが、混乱を避けることが優先され見送られた。非公開への“変更”となれば、藤井四段のみならず、すべての対局に適用され、初の対応になるという。