嫌なことは記憶に残りやすい→いつまでも引きずってしまう…ならば些細でも楽しい思い出で心を上書きしよう【漫画】

嫌なことほどいつまでも頭から離れないという経験は誰しもあるでしょう。そんな「嫌なことばかり引きずってしまう理由」と、うれしかった出来事を心に残す方法を描いたB.B軍曹さんの漫画『忙しくてもご機嫌な人の共通点』が、Instagramに投稿されました。

作者が自分の出版した本を読み返していたとき、ふと心ないコメントが目に入ります。温かいレビューもたくさんもらっているのに、気づけば頭の中で繰り返し再生されるのは、嫌なコメントのことでした。

そこで作者は気分転換も兼ねて、ホテルで執筆することにしました。仕事を終えて帰ろうとしたところ、ホテルのスタッフから「よかったらレビューをお願いします」と声をかけられます。帰宅後、夫にその出来事を話し「ホテルでレビューをお願いされたけど、そんなに大事なのかな?」と疑問を口にします。

すると夫は、作者に「この前届いた意地悪なレビューのこと、今日何回思い出した?」と質問しました。作者が「4回くらい」と答えると、今度は「じゃあ、最近もらったうれしいコメントは?」と尋ねます。この質問に作者はすぐに答えることができませんでした。

嫌なことは何度も思い出すのに、うれしかったことはなかなか思い出せない。その違いには、人間の脳の仕組みが関係しているのだと夫は説明します。人間の脳は、危険なものを避けるため、嫌な出来事や不快な情報を繰り返し思い出しやすいのだそうです。一方で、良かったことはそのまま流れてしまいがちです。その話を聞き「だから私は、良かったことより悪かったことを引きずりやすいのか」と作者は納得します。

しかし、そこで「じゃあ、良かった出来事をちゃんと心に残すには、どうしたらいいんだろう?」と新たな疑問が生まれます。これに対して夫が教えてくれたのは「もう1度思い出すこと」「感想を書くこと」「誰かに話すこと」でした。

夫のアドバイスに納得した作者は、ホテルのレビューを書くことにします。すると、書いているうちにホテルで過ごした時間を思い出し、「もう1度旅をしたような気持ちになった」と話すのでした。

読者からは「ほんとに!小さな些細な幸せを感じられる人が楽しい人生を送れますよね!私も日々感謝して楽しく生きようっと」「なるほどー!確かにいい事って思い出す事少ないです!思い出す癖をつけます!」などの声があがっています。そんな同作について、作者のB.B軍曹さんに話を聞きました。

■嫌なことは勝手に残る。だからこそ「小さな幸せ」を自分で思い出す

ー旦那さんは考え方の癖や思考などの知識を本当にたくさん知っていますが、心理学的なことも勉強されたのでしょうか?

専門的に学んだわけではないのですが、夫は昔から「人はなぜそう考えるのか」に興味があるのか、本や論文などから得た知識を日常に当てはめて考えるのが好きみたいです。このときも、嫌なことほど記憶に残りやすいネガティビティ・バイアスがベースにあるのかなと私は思ってます。

ただ夫らしいのは、そこで「人間ってそういうもの」で終わらず、だったら良いことも、意識して思い出せばいいと逆に利用するところ。ポジティブというより、自分の考え方の癖を知って、うまく付き合っている感じなのだと思います。

ー軍曹さんは実際にホテルの感想を書くことで、ホテルでの出来事の見え方は変わりましたか?

私は変わりました!感想を書こうとすると、「何が良かった?」ともう一度旅を振り返りますよね。すると景色や食事だけでなく、スタッフさんの気遣いや、そのときの会話まで思い出して、私は思っていた以上に楽しかったんだと気づきました。感想って、誰かを評価するだけではなく、1度味わった幸せを、自分でもう1度受け取り直す時間なんだと思います。

ー軍曹さんにとって、日常の中で忘れたくない小さな幸せにはどんなものがありますか?

愛犬のろせつが楽しそうだった、夫とくだらないことで笑った、ご飯がおいしかった、散歩の風が気持ちよかった。本当にそんなことです。

1日って「良い日」「悪い日」に分かれているのではなく、嫌なことと良かったことが同じ日に混ざっているというか。嫌なことは勝手に思い出すから、良かったことは自分で思い起こしておく。幸せの沸点が低い人って、些細なことで満足する人ではなく、些細な幸せを、些細なまま忘れずにいられる人なのかもしれないなと思ってます!

(海川 まこと/漫画収集家)

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