迷い猫だと勘違いして保護された手のひらサイズの子猫、偶然が重なり里親のもとへ 全く世話をしない夫になぜか一番懐く

■野良の子猫

ラムネちゃん(オス・1歳4カ月)は野良の子猫だった。Aさんが飼っている猫だと思った知人が保護して、Aさんのところに連れてきたという。実はラムネちゃんはAさんの猫ではなかったが、行きがかり上、そのままAさんが預かることになった。

Aさんは猫を多頭飼いしていたが、高齢のため子猫を飼うことは難しく、滋賀県に住む苗村さんの義母に「ラムネちゃんを飼わないか」と話を持ち掛けた。義母が「息子の家族が猫を飼いたがっている」と話していたので、保護団体に連絡する前に声を掛けてくれたのだという。

義母は4年前から職場で生まれた2匹の兄妹猫を飼っており、苗村さんの子供たちはその2匹を可愛がっていた。夫の単身赴任が終わって家族が揃い、子供たちも長男が小6、長女が小3になって以前ほど手がかからなくなってきたので、2020年の春ごろから譲渡サイトなどで猫を探し始めていた。

個人ボランティアが保護した子猫を引き取ることになり、ケージやトイレなど必要なものを揃えたが、残念ながらその子猫は猫風邪をこじらせて亡くなってしまった。子供たちは子猫が来るのを楽しみにしていたのでとてもがっかりしていて、苗村さんがそのことを義母に話すと、「ちょうど昨日保護された子猫がいる」とラムネちゃんの話になった。苗村さんは義母と長女と一緒にラムネちゃんを見に行った。

■手のひらサイズの可愛い子猫

Aさんのところに行くと、ラムネちゃんはキャリーケースに入れられていた。手のひらに乗るほど小さくて可愛い猫だった。Aさんに「明日保護ボランティアさんに渡すけど、どうする?」と尋ねられ、苗村さんと長女は迷うことなく「連れて帰りたい」と言った。

「その日のうちに連れて帰るとは思っていなかったので、段ボール箱に入れたのですが、ぴょ~んと飛び出しそうなほど元気でした。夫も楽しみにしていてウェットフードを買ってきたのですが、残さずに食べました」

翌日、動物病院に連れて行くと生後3週間くらいだと言われた。

名前は「あつまれ どうぶつの森」の猫の人気キャラクターと同じ名前にした。

■支え支えられ

ラムネちゃんは家に来てたったの3日で家族の序列を判断した。

全く世話をしない夫に一番懐き、夜も夫と一緒に寝る。2番目に懐いているのは苗村さんと長男だ。長女はラムネちゃんのことをよく構うが、毎日猫パンチを食らっている。他の誰にも猫パンチを繰り出さないが、なぜか長女にだけはお見舞いする。ラムネちゃんの方からちょっかいを出すこともあり、気になる存在ではあるようだ。

2020年のコロナ禍で、学校や塾、習い事はリモートや休校になり、子供たちの生活リズムが乱れそうだったが、2人ともラムネちゃんと遊びたくて毎朝6時に起きた。長男の中学受験のためピリピリしたムードになることもあったが、ラムネちゃんのおかげで長男は息抜きすることができた。

「猫の言葉が分かる機械を作りたいという夢も、勉強のモチベーションを上げたようです。長男は志望校に無事合格しました。担任の先生とラムネちゃんの話で盛り上がることもあるそうです」

ラムネちゃんはワクチンの副反応で2日間起き上がれなくなったことがあったが、その時はずっと長男が励ましていたという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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