ダンナとオクサン、2匹の猫が接待 京のスナック うちの福招きねこ~西日本編vol.24

 チャージなし、1杯600円から飲めて、一人でも気軽に立ち寄れる京都・木屋町の「喫茶スナック うみねこ」。オーナー・水野ケイコさんの飼い猫、茶白の「ダンナ」(オス、4歳)と三毛の「オクサン」(メス、1歳半)は、細長い店内を自由に動きまわり、お客さんが来るとバーカウンターにたたずむ。「猫好きだけど人見知り」といった客同士の縁を繋ぐ役割も果たしている。水野さんに2匹との出会いや接客ぶりなどを聞いた。

 水野さん ダンナは2016年夏、木屋町で当時経営していたバーの女性スタッフが保護した子。彼女の家には黒猫がすでにいて、2匹は飼えないので飼い主を探したいと募集ポスターを作ったんです。そのポスターの写真を見たのが出会いのきっかけでした。

 私の実家はお寺で、小さいころから猫はもちろん、犬、ウサギ、亀などいろんな動物がいたんですが、猫とじゃれ合って遊んでいるときが一番落ち着く時間でした。寂しいときとかはいつも慰めてくれましたしね。ダンナは見るからにやんちゃそうで、よく遊んでくれそうな感じがしたので私が引き取りました。私がいなくなるとすごく鳴く子だったため、猫飼育が可能な祇園のテナントを借りてスナックを開店し、そこで一緒に働くことにしたんです。

 なんで「ダンナ」という名前をつけたかというと、たとえば早く帰りたいときとか『ダンナが家で待ってるから帰るわ』と言えますし、『うちのダンナ、祇園で働いてますねん』って自慢もできるやないですか(笑)。ダンナはお客さんの間でとても人気者でした。その後、その店が狭かったのと、今の猫飼育可物件が見つかったこともあり、ここ木屋町に移転し、2018年10月に「喫茶スナック うみねこ」としてリニュアルオープンしました。

 去年のある日、近くのうどん屋さんの店内の壁から子猫が見つかったことがありました。その子は近所のたばこ屋さんに引き取られたんですけど、しばらくの間、うちの店でその子猫を預かってたんですよ。ダンナはめちゃくちゃ嬉しかったみたいで、その子猫にべったり。その子がいなくなると、ダンナはすごくさびしそうで、ずっと鳴くし、私と遊んでてもつまらなそうで…。それなら2匹目を考えてもいいかなと、去年秋、里親募集サイトを探していたときに見つけたのが、オクサンでした。

 オクサンは当時、生後3カ月くらい。茶と黒の模様がなんだか蜜蜂みたいやなあと。一目惚れでした。オクサンがやってくると、ダンナは最初、こいつは?みたいな顔をしてましたが、私がオクサンと親しくなるよりも先に、お互いすぐ仲良しになり、1週間もすると一緒のベッドで寝てました。ダンナの相方やから、名前は「オクサン」やろうと。今は2匹とも去勢、避妊手術をしたので、プラトニックな関係なんですけどね(笑)。

 店内は細長く、壁にはキャットウォークもあるので、営業中、猫たちは自由にさせています。ダンナはお客さんがやってくると、おっ、誰がきはったんかな?といった感じで、カウンターに上がってきてお客さんの匂いを嗅ぐことが多いです。かまってほしいときは、僕に注目してよ、といわんばかりに、飲んでる人たちの前をさりげなく通りすぎます。オクサンはまだ完全に人慣れができてなくて、少しビクビクしたところもありますが、だんだん接客もできるようになってきました。

 猫は苦手といってた人も、ここでダンナやオクサンに接すると、だいたい好きになりますね。あと、猫アレルギーなんだけど猫が好きっていう人、意外と多いんですよ。なので毎日ブラッシングしたり、コロコロなど店内の掃除を徹底するようにしています。私も一人暮らしをしてて猫が飼いたくても飼えなかったころは、よく看板猫がいるお店に行ってましたから、何かの事情で飼えないという方にも喜んでもらえるよう心がけています。

 私にとって2匹は、息子夫婦みたいな存在。私は姑です(笑)。猫好きだけど人見知りなお客さんもけっこうおられるんですけど、ダンナとオクサンがいると、話のきっかけができ、知らない人同士でも互いに話が弾んだりします。お客さんの縁を繋ぎ、1日の疲れを癒すのがこの子たちの役割なんですよね。

【店名】「喫茶スナック うみねこ」

【住所】京都市中京区四条西木屋町上ル紙屋町366 レイホウ会館ビル1F

【HP】http://umineko-neko.net

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