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「経営状況がガリッガリで冷えまくり」銚子電鉄が今度はアイスで自虐…自腹の社長「私も骨と皮ですw」

 観光シーズンのゴールデンウィークを直撃し、再び第2波が夏休みを襲っているコロナ禍。各地の公共交通機関が軒並み苦境にさらされる中、こと自虐にかけては“業界最大手”の千葉県・銚子電鉄の新ネタ、アイス「ガリッガリ君」が8月8日から、本数限定で登場する。

 どこかで見覚え聞き覚えのあるような気もしなくもないが、今回は商品ではなくノベルティという位置づけ。犬吠駅限定で先着600本、ぬれ煎餅などの商品を税抜3000円以上購入した人にプレゼントするという。

 「『ガリッガリ』のゆえんはもちろん、弊社の経営状況です。もう、骨と皮しかありません」と嘆くのは竹本勝紀社長。実は同社の売り上げの約9割は主力商品の「ぬれ煎餅」や、2018年8月に発売し2年間で200万本を販売した「まずい棒」などの食品事業が占め、帝国データバンクにも「米菓製造会社」と登録されるほど。鉄道事業は赤字続きで「もはやお菓子屋さんが電車を走らせているといっても過言でない」という。

 それでも幾たびもの廃線危機を乗り越えてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、乗客数は前年比80%減、売上高は50%減まで落ち込んだ。一歩間違えば倒産…という予断を許さない状況の中、5月以降、竹本社長と「まずい棒」発案者の寺井広樹さんとで案を練り、元々、8月公開の映画「電車を止めるな!」のスピンオフ映画の劇中に登場する予定だった「幻の氷菓」を、実際に製品化することにしたという。

 「ガリッガリ君」のキャラクターデザインは、「プロに頼むお金がない」と寺井さんが自作した。怪談蒐集家としての顔も持っており「国内外の妖怪からインスパイアした」(寺井さん)というその妖怪は、その名も吸血鬼ならぬ「金欠鬼(きんけつき)」。実は子どもで犬吠駅のアイスケースに棲む。主食はアイスを食べ終わった棒だそうで、常に栄養素が不足しているそうだ。ただ「ガリッガリ君が棲み着く会社は、経営危機から復活すると言われ、一部の地域では守り神とも考えられています」とか。気になるお味は、「銚子電鉄ではSuicaが使えない」ことと、「経営が赤字で真っ赤」ということから赤いスイカ味にしたという。

 観光客増を期待したGoToキャンペーンも、東京都民が除外になるなど今後の先行きは厳しいが「出し渋っても仕方ない。出すときにはどーんと出さないと!」と竹本社長。「とはいえ、鉄道事業には公的支援も頂いておりますので、間違っても圧迫する訳にはいきません。だから全部自腹です!ていうか、私が『骨と皮』!ガリッガリです。終着の『外川(とかわ)駅』もこの際『骨と皮駅』にしちゃいましょうかっ!」と壊れそうになりながらも、「少しでも話題になり、皆様にガリッガリ君をお召し上がり頂くことで経営状況も改善すると考えております」と泣き笑いでPRしている。

(まいどなニュース・広畑 千春)

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