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ゼンジー北京…80歳になっても「-アルヨ」は健在!! 「若い子に来てほしい」マジック界の繁栄願う

 「タネも仕掛けもちょぼっとアルヨ」。中国風の衣装を着て、独特の話術と手品で魅了するコミックマジックの先駆者、ゼンジー北京は今年80歳を迎えた。今まで全速力で生きてきたが、傘寿を機に生活を見直し、少しペースダウンした日々を送っている。

 ゼンジーの登場以前は、無言で音楽を流しながら術を見せる芸風が主流だった。ゼンジーは「人のやらないことをやりたい」と、BGMを使わず、全編にトークをつける芸を始めた。今や人気の“喋るマジシャン”の形式はゼンジーがパイオニアだ。

 異国風のアクセントは、苦手なトークをカバーするために思いついた。「失敗しても、その言葉でやると楽になる」。キャラクターになりきることで失敗も笑いに変え、客席との距離も縮まった。

 大がかりなセットを使ったイリュージョンを披露したこともある。しかし、客の反応は「なんかオチがあるんとちゃうの」といまひとつだったという。これをきっかけに、身近なものを使うネタでオチをつけて笑わせるスタイルは確立された。

 「器用ではなかった」と言うが、指先はツルリとしている。マジシャンは手先を酷使するため、術を繰り返すと指紋が薄くなる。常にマジックのネタを考え、ストイックに走り続けたことが指先に表れている。

 最近の楽しみは毎朝のウオーキングで、1時間かけて8キロほど歩く。その成果か、傘寿を過ぎた今でもはつらつとして、独特のトークも健在だ。マジック教室で指導もする。所有していた大掛かりなマジック道具を譲り、「手本」としてショーを披露。観客を舞台に上げるいつものスタイルで、生徒たちに客席を巻き込むステージ作りを見せつける。

 若い世代はDVDなどで勉強するが、舞台上でのアドリブは、教材だけで学ぶのは難しいという。だからこそ実際に手取り足取り教わることの大切さを訴え、「若い子に来て欲しい」と未来のマジック界の繁栄を願った。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・今井 佳奈)

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