楽しみながら学んで“お土産”も!?こどもに人気の医療&健康イベントで大人も大満足なワケ

 楽しみながら医療や健康を学べる体験型イベント「なるほど医学体験!HANSHIN健康メッセ2019」が8月末に、大阪市北区のハービスHALLで開催された。阪神電鉄と、その沿線にある兵庫医科大(西宮市)、神戸大(神戸市)が2016年から実施している夏休みの人気企画で、今回で4回目。猛暑もなんの!今年も3日間の開催で連日大盛況だった。

 こどもたちの真剣な表情が印象的だった。顕微鏡を使って、ミクロの世界を小旅行。ふだんではできない不思議な体験に目を輝かせた。

 今年で4回目を迎えたこのイベントは、こどもからシニアまで最先端の医療を楽しく学んでもらおうというのがテーマ。阪神電鉄の沿線には兵庫県内に2つしかない「特定機能病院」の神戸大学医学部付属病院(神戸市)と兵庫医科大学病院(西宮市)がそろっており「より医療や健康に関心を持っていただこう」という思いから始まった。特定機能病院とは、診療所やクリニックなどの“かかりつけ医”では対応が難しいような専門的な治療や高度で先端な手術などを行う病院のこと。京阪神では他に京都に2つ、大阪に7つある。

 兵庫医科大学病院の阪上雅史病院長は「医療の分野はみなさんが想像されている以上に日々進歩しています。私たち医師の最新技術を実際に見たり、触れたり、体験し、楽しんでください」と話した。

 初日の会場内では”所用”で欠席したトラッキーに代わってライオン株式会社のマスコットキャラクター「ライオンちゃん」がグリーティングしてくれ、場内の盛り上げにひと役買っていた。

 用意されたブースは「ミクロのせかい」「口のせかい」「耳と鼻のせかい」「手と足のせかい」の4つ。こどもたちはそれぞれ顕微鏡やファイバースコープをのぞいたり、模型を使って、体のしくみを体感。「骨って思ったより軽いやん」「大人には聞こえない音があるなんて、初めて知った」と驚きの声が上がった。また唾液の量と口臭の関係など大人が気になるテーマも用意されていた。

 初日には目玉企画として小学生100人を対象に病理医による液体窒素を使った特別プログラム「いろいろカチカチ液体窒素大実験!」も実施され、こどもたちは紙や花などをマイナス190度の液体窒素に入れ、状態の劇的な変化を楽しんだ。また今年、特別協賛したココカラファインは「こども薬局」を開催。こどもたちは白衣を着て未来の薬剤師になりきっていた。

 2人のこどもを連れ、大阪市中央区から訪れたという女性は「何よりお金が掛かりませんし、こどもたちにはいい勉強になる。毎年楽しみにしています」と笑顔。両手には試供品もどっさり。どうやら人気の秘密はここらあたりにもあるかもしれない。

(まいどなニュース・山本 智行)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス