「世界一落ちない紙飛行機」が受験生のお守りに 記録樹立の機体を最新技術で再現

 今週末はセンター試験が行われるなど、受験シーズン真っ只中。神でも仏でもすがりたくなる時期ですが、またひとつ最強アイテムが登場です!「世界一落ちない」といわれる紙飛行機が、合格祈願のお守りになりました。滞空時間のギネス世界記録を樹立したリアルな機体をまるごとCTスキャンして3Dモデル化、落ちずに飛び続ける形状をそのまま金属でかたどった、超ハイテクなお守りです。

 制作したのは、広島県福山市にある精密部品メーカー・キャステム。こちらの会社の社長をつとめる戸田拓夫さんは、1枚の紙を「折る」だけでつくる「折り紙ヒコーキ」の創始者。「折り紙ヒコーキ協会」の会長をつとめるとともに、2010年に折り紙ヒコーキの滞空時間ギネス世界記録を樹立したそうです。そのときの機体が保存されていたこともあり、今回のお守りが実現したとのこと。しかし現在は2019年。世界記録樹立から9年たっていますけど…

 「昨年春、京都に営業所を設けた際に、西日本では珍しい工業用のCTスキャンを導入しました。ものの外から中までリアルに再現できるようになったので、ストーリー性あるものづくりに取り組む一環で手がけました」と話すのは同社製造担当の方。

 ちなみに、プロ野球の楽天・岸選手がゴールデングラブ賞を受賞したときには、岸選手がシーズン中使ったグラブをそのまま再現したグッズを作ったこともあるそう。最新のデジタル技術が可能にしたお守りなのですね。

 形をよく見ると、自分が子どものころよく作っていた紙飛行機とは少し違うみたいです。丸っこくって、平べったくって、うーん…こんな虫がいたような…。

 「滞空時間を長くするために、工夫された形状をしています。この飛行機は横向きではなく、真上に投げる飛行機で、一番高いところからゆっくり旋回して降りてくるようにつくられています。金属で形作る際に、強度の問題で紙より少し肉厚になりましたが、ギネス記録を樹立した形の特徴は再現しています」

 記録となった滞空時間は29・2秒。そのときの動画がyoutubeにも公開されていますが、まっすぐに上がったヒコーキがひらりと方向を変える様は、ちょっと生き物っぽくって感動します。

 サイズは縦15ミリ、横15ミリ、高さ2・5ミリと、カバンや財布の中にそっとしのばせておける大きさ。受験生のみなさんが正々堂々受験に望めるようにとの願いを込めて、材質に青銅を採用し、「青々銅々」と名付けられました。価格は「通る」にちなんで税込1006円。縁起のよさも相まって、運気の風をうまくつかんでくれそうです。(神戸新聞・川上隆宏)

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◆購入はこちらのサイトから:ECサイト「IRON FACTORY」 https://www.ironfactory-castem.com/

◆折り紙ヒコーキ滞空時間ギネス世界記録を樹立したときの様子:https://youtu.be/YBQezzTovZY

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