こんなに進化しているスポーツ産業の今

 西日本最大級のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC WEST 2018」が11月にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催された。このイベントにはフィットネス業界をはじめ、健康器具、健康食品など多様なジャンルの企業300社が国内外から出展。3日間で1万7000人が訪れた。

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 会場内に入ると、その熱気に圧倒されそうになった。このイベント、昨年スタートした「第2回ウエルネスライフEXPO」に「第1回スポーティーライフEXPO」と「第1回関西ウエルネスフードジャパン」が加わり、パワーアップしたのだからそれも当然か。

 規模は東京ビッグサイトで開催されている「SPORTEC」には及ばないものの、国内はもちろん、中国、インド、東南アジアなどからスポーツ、健康に関わる企業が300社が集結。後援団体のひとつ「ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会」もブースを構え、世界最大の生涯スポーツの国際総合競技大会をPRした。

 また会場内では最新のスポーツ、健康に関するセミナーがのべ75回以上開催され、各業界の専門家、著名人、大学教授らが講演。それぞれの業界のいまと今後の可能性を報告した。その中には「スポーツツーリズム・IRで関西・大阪を元気に」「日本版NCAAへの期待と不安」というテーマもあった。

 出展ブースで目を引いたのは、フランスから輸入された大型フィットネス機器「imoove」だ。高さ2メートルで何より形がユニーク。競技や利用者に合わせ、5段階のレベルで700種類のエクササイズが可能という。価格は何と450万円。「日本で1台。今後は認知度を上げていきたい」と担当の上柳秀之さんは話した。

 続いては、これもフランス製治療器「WINBACK」。担当者によるとラジオ波により、激しい運動で傷ついた筋肉の回復を早め、体内を温めることでリラックスできるとのこと。「フランスではこの機械が主流になっていて馬も人も治療できる」といい、サラブレッドのいる茨城県・美浦トレーニングセンターへ説明に出掛けると話していた。価格は340万円だ。

 他にもプロ野球日本ハムの近藤健介選手、ソフトバンクの上林誠知選手が動体視力強化のために使っている特殊なサングラス「ビジョナップ」やプロ野球チームが実際に使用している最新の打撃器具も体験できた。さらに、メジャーリーグでも人気の吸うことでエネルギー補給ができる「EAGLE ENERGY」や濃縮乳酸菌「FK23」が売りのニチニチ製薬のブースも訪問。最後は何だか元気になったような気持ちで会場を後にした。

 時代はここまで進んでいるのか。業界のいまを知り、健康についてふと見つめ直す機会にもなった。ちなみに来年の大阪開催は11月20日から22日とのことだ。(デイリースポーツ特約記者・山本智行)

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