欧州中央銀行総裁、早期退任か 仏大統領選前に交代の見方

 【ブリュッセル共同】欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、2027年10月の任期満了を待たず、早ければ来年前半にも退任するとの観測が高まっている。来年春のフランス大統領選で極右候補が優勢で、後任人事に影響力が及ぶのを避けるとの見方がある。

 フランスでは長期金利が上昇し、ユーロ圏の他国に波及する懸念も浮上。市場安定への重責を担うだけに、本人の明確な説明を求める声がある。今月29日の理事会後にはラガルド氏の記者会見が予定されており、発言が注目される。

 「27年にはまだここにいる。早く去るとしても、せいぜい数カ月だ」。ラガルド氏は9月のフランスメディアとのインタビューで、早期退任に改めて含みを持たせた。

 フランス大統領選は、世論調査で極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏が優勢を保つ。ラガルド氏は、自身の出馬は「全く良い考えではない」と否定するが、マクロン大統領らが次期総裁選びに関与できるよう、早期に身を引く公算が高まっている。

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