前園氏「ブラジルは自分たちのプライドを捨てた」と指摘 後半に戦術激変で日本が2失点「相手の監督はイタリア人で勝負にこだわる。さすがだな」

 サッカー元日本代表で、1996年アトランタ五輪でブラジルを破った前園真聖氏が30日放送のフジテレビ系「とれたてっ!」にリモート出演。W杯北中米大会決勝トーナメント1回戦で日本がブラジルに1-2で敗れた結果について「本当に悔しいし残念だなと思いました。前半の戦い方を見るとプラン通りに進みました。それを継続できなかったというのは後半を含めて課題が残りましたけれども。強かったけど、勝てない相手ではなかったので非常に残念です」と振り返った。

 前半29分にMF佐野海舟が相手のパスをインターセプトからドリブルして持ち込み、左隅に決めたゴールシーンついては「佐野選手一人の判断だと思う。相手選手は攻撃方向に矢印が向いているが、日本選手も戻りながらですけど、佐野海舟選手だけ、横パスのボールを狙って矢印を逆にした。ここまで運べて最後冷静にゴールまで決められたのは本当い素晴らしい。彼が得意とするプレーだった」と称賛した。

 1-0で折り返した前半を「よかったと思う。(相手エースの)ビニシウスにも仕事をさせなかったし、全体が集中して危ない場面もほとんどなかった。前半はパーフェクトだったんじゃないか」と評した前園氏。しかし、後半に雰囲気がガラリと変わった点については「(ブラジルの)得点シーンもそうだが、得点前からセンタリング、クロスを上げてヘディングを狙う戦い方に変えてきた。どちらかというとパスをつなぎながらというところから、日本が嫌がること、高さやパワープレーに。逆に言うとブラジルは自分たちのプライドを捨てて、きれいなサッカーじゃなくても点を取りにくるという形にした時に、ちょっと日本は受け身に立ちましたね」と指摘した。

 「(前半、ブラジルは)自分たちのサッカー、しっかり(パスを)つなぎながらポゼッションして縦に速い攻撃をやっていった。だけどうまくいかなかった。しかも(日本に)先制点を取られたということで、後半はギアを入れ替えるために、監督が戦術をガラッと変えた。そこにうまく日本は対応できなかった」と解説。「フィジカルの差もそうだし、下でボールを通せないんだったら高さですよね、というところで。高さによって日本のディフェンスをゴール前に押し下げた」と説明。日本がブラジルの高さをいかした攻撃を想定しなかったのかと問われると「ある程度はしていたとは思うが、やっぱり相手の監督はイタリア人で勝負にこだわる。そういうことを瞬時に出してくるのはさすがだなと思った」とブラジルを率いる世界的名将、カルロ・アンチェロッティ監督の采配を称賛した。

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