「北中米W杯・1次リーグC組、スコットランド代表0-1モロッコ代表」(19日、ボストン)
モロッコは新エースの決定力と、強固な守備で今大会初勝利を手にした。ワハビ監督は「試合をコントロールできた。最高の選手たちと仕事ができるのは楽しい」と満足そうな口ぶり。アフリカ勢初の4強入りで旋風を起こした前回大会に続き、上位進出を予感させる戦いぶりだ。
電光石火の先制点は試合開始約70秒。ディアスの浮き球パスでサイバリが右を抜け出す。中に視線を送ってクロスをにおわせた後に右足を振った。強烈なシュートでGKの右の肩口を抜き、ブラジル戦との2試合連続ゴール。今季のオランダ1部リーグで年間最優秀選手に輝いた25歳のアタッカーは「選手人生で最高の瞬間だ」と破顔した。
30年の次回W杯をスペイン、ポルトガルと共催する。1人当たり国民総所得は3760ドルで、海を挟んだスペインやポルトガルに大きく及ばないが、前回大会では強豪の両国に競り勝ち、存在感を放った。
ワハビ監督は昨年のU-20W杯でモロッコを優勝に導いた。3月の就任から日は浅いが、新旧戦力を巧みに融合させる手腕が光る。サイバリが「家族のよう」と表現した結束力を宿し、順調に前進している。