サッカーのW杯北中米3カ国大会に臨む日本代表は10日、米テネシー州ナッシュビル近郊で大半を非公開として調整した。メキシコ・モンテレイでの事前合宿後、1日のオフを挟み、14日(日本時間15日)の1次リーグF組・オランダとの初戦へ向けて本番モードが加速。MF堂安律(27)=Eフランクフルト=は「雰囲気をピリッとさせる」とスイッチの切り替えを強調し、サポート役の「メンター」の立場で同行するMF南野拓実(31)=モナコ=も「初戦が大事。死ぬ気でやらなあかん」と鼓舞。DF長友佑都(39)=FC東京=は特注の“日の丸ヘアバンド姿”で登場。迫る初戦へ気合を表現した。
本番へ向けた最終調整の拠点での初練習。日差しが照りつける気温約30度近いピッチで、28人が心身ともにギアを上げた。背番号10をつけるリーダー格の堂安は「新しい環境に来て、もう一回ピリッと入れていこうと。そういう話を選手間で話し合いながら、今日は非常にいい練習ができた」とうなずいた。
事前合宿では暑熱対策を含め、個人のコンディション向上が優先だった。だが米国入りし、調整ムードは終了。前日のオフもリラックス一辺倒ではない。主将の遠藤、サポートメンバーの吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)を中心にチーム内で話し合い「妥協し合ってはいけない。強くもう一回要求し合おう」と、チーム全体を引き締めた。
迎えた練習前のミーティング。南野が動いた。「初戦が大事。死ぬ気でやらなあかん」。前回カタール大会を経験し、兄貴分として慕われている男のゲキは響いた。伊東が「盛り上げてくれるのはありがたい」と話せば、菅原も「もっと真剣にやっていく必要があるな、っていうのを再確認させてくれた」と感謝。心強い存在がいる。
立て続けに強豪国を破った自信も過信にはしない。堂安は「イングランド、ブラジル、前回大会でドイツ、スペインに勝ったのは過去のこと」ときっぱり。「全員忘れて、次の試合に集中してやっている」と、チャレンジャー精神で挑む。
ピリピリムードは取材時にも。初戦の相手オランダに関連する質問に対し、堂安は「ノーコメント」を連発した。和やかだった事前合宿とは違う。決戦モードへ、チームの空気は確実に変わりつつある。