サッカーのW杯北中米3カ国大会(6月11日開幕)に臨む日本代表が3日(日本時間4日)、事前合宿地のメキシコ・モンテレイで始動した。最高気温が34度に達した暑さの中、39歳のDF長友佑都=FC東京=は、はつらつとプレー。「W杯の魔力なんですけど、気温なんて全然感じない」と、ギラギラ感全開だった。
10時4分、長友の「よっしゃ行こう!」という声のもと、モンテレイでの練習をスタートさせた。同地は1次リーグ第2戦のチュニジア戦が20日(日本時間21日)に行われる。ベースキャンプ地の米ナッシュビル入りを前に、暑熱対策を見据え調整する。
長友はコンディション調整に失敗し、“史上最強”と期待されながらも1分2敗で敗退となった14年のブラジル大会を述懐。「合宿地がすごい涼しくて、初戦のコートジボワールのレシフェの時はもうものすごく暑かった。そこの教訓は生かしてるんじゃないかなと思う。事前で暑い中で合宿して、そこに慣れておくというのも非常に大事なポイントだと思う」とうなずく。
さらに、長友は「集大成」という今大会に向けて、今も日本サッカーファンの胸に刻まれている“悪夢”の逆転負け、14年ブラジル大会の1次リーグ第1戦コートジボワール戦を見返したという。
「初めてですよ。ブラジルW杯の試合は一試合も見たくなかったんですけど。傷が残ってたんでね。そこに染みると痛かったんでなかなか見られなかったんですけど、今回見てみようと思って」
当時イタリアの強豪インテルで自信をつけて臨んでいたW杯だったが、「20分ぐらいから落ちてました。全然2試合ぐらいはやれるレベルのコンディションだと思ってたんですけど。僕だけじゃなくて全体的に。それは本当に涼しいところからいきなり暑いところで試合をしたっていうところは非常に正直大きかったんじゃないかなと思う」。コンディション管理の重要性に改めて気づきを得た。
「嫌ですよ。見るのしんどいですけどね」と、当時の“心の傷”を避けて来た。だが、その記憶と正面から向き合うほど、今大会にかける思いは強い。自分の経験から何かを伝えられないか。メンバー発表後、南アフリカ大会から5~6試合を見返した。
「それを見ることによって、また伝えられることがある。改めて当時の感覚と、経験してきた今の自分がそのときの試合を見て、感じる感覚は全然違うものだったので。その経験とか今持ってる感覚を踏まえて、彼らに伝えることもあるし、自分自身の戒めにもなる」と頼もしいベテランは力を込めた。