森保Jの超攻撃的布陣を支えた「左ウイングバック三笘」と「ボランチ鎌田」

 後半、攻め込む三笘薫(撮影・金田祐二)
 後半、ゴレツカ(右)と競り合う鎌田(共同)
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 「カタールW杯・1次リーグE組、日本代表2-1ドイツ代表」(23日、ドーハ)

 FIFAランク24位の日本は、同11位のドイツに2-1で勝利。W杯で日本初の逆転勝ちを飾り、勝ち点3を獲得した。

 歴史的な1勝を呼び込んだのは、森保監督が勝負をかけた「3バックへの変更」に他ならない。4バックで臨んだ前半はドイツにボールを支配され、守勢に回った。0-1で折り返すと、指揮官は後半開始からDF冨安を投入。左右のウイングバック(WB)にDF長友、MF伊東を配し、DF吉田、板倉、冨安の3バックで逆転を狙った。

 「奪ったボールを自分たちがすぐ失ってしまう状況が多かった」。冨安はベンチから見つめていた前半の戦況をこう振り返った。まず守備を落ち着かせつつ、両WBがうまくの前方のスペースを使って攻撃に絡む。その狙いは後半12分に長友に替えて、MF三笘を入れたことでより鮮明になった。

 慣れないWBだったが、三笘は見事に機能した。「高い位置を取ることで相手を引きつけて、後ろのスペースを作ろうと思っていたので意図的に高い位置を取った」。相手の右DFズーレに対して積極的にドリブルを仕掛け、徐々に守備陣にプレッシャーをかけていった。

 それが実ったのが後半30分の同点劇だ。三笘がドリブルでペナルティエリア手前まで侵入。MF南野に縦パスを送り、ここからMF堂安の同点ゴールが生まれた。再三の粘り強い守備でも貢献した三笘の存在なくして、この逆転劇は語れない。

 目立ちはしないが、MF鎌田も勝利の立役者の一人と言えるだろう。

 トップ下に入った前半は苦しんだが、後半開始の3バック変更に伴ってボランチへ。今季は所属のEフランクフルトでもボランチで躍動しているが、深い位置に降りたことで持ち前のボールさばきが戻り、攻撃に幅が生まれた。

 試合後は「あの前半のサッカーのまま終わっていたら、一生後悔する内容だった」と振り返りつつ、「森保さんがシステムを変えて、自分たちが勇気を持ってプレーできたことが全てだったと思う」と素直な思いを明かした。本番前最後の強化試合となった17日のカナダ戦後半でもボランチで好印象を残していたが、鎌田が今、最も光る場所はここなのかもしれない。

 超攻撃的布陣で手にしたドイツ撃破。試合中のシステム変更を見事にこなした森保ジャパンは歴史的な勝利とともに、目標とする史上初のベスト8入りへ3バックという大きな「武器」も手にした。

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