19歳エムバペがW杯初弾!仏16強へ導いた「もっと取りたい」
「ロシアW杯・C組、フランス1-0ペルー」(21日、エカテリンブルク)
優勝候補を1次リーグ突破に導いたのは19歳のゴールだった。フランスの10番を背負うMFエムバペが、W杯2試合目で初得点。「W杯は誰にとっても夢のようなもの。夢がかなった。もっと取りたい」と初々しく喜んだ。
前半34分、左からFWジルーが狙ったシュートが相手に当たってゴール前への浮き球となった。こぼれ球を狙って走り込んでいた快足アタッカーは、GKの頭上を越えて目の前にきたボールを右足で押し込んだ。
クレールフォンテーヌの育成機関出身でフランス1部リーグ・モナコで頭角を現したという経歴が重なることから、元代表で98年W杯優勝メンバーのアンリになぞらえられる。抜群の速さを武器とするプレースタイルもよく似ている。自慢のスピードは前半、自陣からの長いパスに反応し、前を走る相手を追い抜いてボールに触れたプレーでも見せつけた。
17年3月に代表デビューし、同年夏、フランスの強豪パリ・サンジェルマンに移籍。デシャン監督は「彼は若く、そしてW杯でゴールも奪った。攻撃も守備もやるべきことをしてくれた。とても満足だ」と賛辞を惜しまなかった。