岡崎3大会連続弾狙う! セネガル戦、途中出場も

 「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)

 サッカー日本代表は21日、ベースキャンプ地のカザンでセネガルとの1次リーグH組第2戦に向け、冒頭15分間を除く非公開で調整した。19日のコロンビア戦に先発しなかった控え組を中心に、FW久保建英(FC東京)らU-19(19歳以下)日本代表と30分の練習試合を実施。負傷を抱えるFW岡崎慎司(32)=レスター=はセネガル戦で日本人初のW杯3大会連続得点を目指す。練習前には高円宮妃久子さまがチームを激励した。

 傷だらけの侍が静かに刃を研ぐ。降りしきる雨の中、岡崎は20日、精力的な動きでフルメニューを消化した。満身創痍(そうい)の日々を送る。両ふくらはぎを痛め、右膝と左足首にも不安を抱える。14日から4日連続で別メニュー調整となり、一時はW杯メンバーの入れ替えも危惧された。

 日本が歴史的番狂わせを演じた19日のコロンビア戦では控えに甘んじた。1トップで“半端ない”決勝ヘッドを沈めた大迫に代わって後半40分に途中出場。アディショナルタイムも含め10分29秒間の出場だったが、「最後に締めてくれ」という西野監督の指示を受け、前線から懸命にボールを追った。

 今や日本の最前線には大迫が構え、岡崎はセネガル戦でも途中出場の可能性が高い。だが、「替えが利かない」と話すように指揮官の信頼は厚い。「信頼してくれたことに対して、ここでへたるわけにはいかない。こんなところで終わるわけにはいかない」と強い口調で発する岡崎の覚悟も並大抵のものではない。

 岡崎を起用することで戦術の幅も広がる。岡崎が先発出場し、後半18分から大迫が投入された親善試合パラグアイ戦(12日)のように、2トップの布陣で攻撃に厚みを持たせることも可能となる。

 前人未到の記録にも挑む。日本人でW杯2大会連続得点を挙げているのは岡崎と本田のみ。セネガル戦でゴールを決めれば、史上初のW杯3大会連続得点となる。「FWである以上、間違いなくそれ(ゴール)がチームの勝利につながる。そういう意味ではそこを目指さないFWはいない」。日本歴代3位の国際Aマッチ50得点を挙げるストライカーは貪欲にゴールを狙う。

 セネガル戦に勝てば、コロンビア-ポーランド戦の結果次第で日本の2大会ぶりの決勝トーナメント進出も決まる。「途中から出ても何が自分に必要なのか、チームに必要なのかを考えながら適応できる。チームが苦しい時に、自分みたいな選手が必ず必要になると信じている」。大一番での一太刀に懸ける。

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