【W杯ライバル国分析】ポーランド“火力”すごい!世界最高エースがネットを揺らす

 西野JAPANが1次リーグH組で対戦する3チームの戦力、戦術を詳細にチェックする「ライバル国分析」。FIFAランキング8位の強豪・ポーランドとは28日(23時試合開始)に対戦する。FWロベルト・レバンドフスキ(29)=バイエルン・ミュンヘン=という絶対エースを抑えることはできるのか。あらゆる角度から勝機を探った。

  ◇  ◇

 ポーランド代表の最前線には「世界最高」のセンターFWがいる。左右両足の正確なシュートに打点の高いヘディング、周囲を生かすポストプレーのうまさに抜群の得点嗅覚。ゴール前でわずかな時間とスペースさえあれば、確実にネットを揺らす。決定力の高さで、レバンドフスキの右に出る者はいない。

 欧州予選では10試合16得点で3大会ぶりのW杯出場に貢献。国際Aマッチ通算53得点は同国歴代最多だ。所属するB・ミュンヘンでは17-18年シーズンのリーグ戦で30試合29得点を挙げ、自身3回目の得点王に輝いた。

 9日の国際親善試合チリ戦は、ペナルティーエリアの外側から左足で鮮やかな弾丸ミドルをたたき込んだ。2-2の引き分けに終わった試合後は「改善しないといけない。まだ時間はある」と主将らしくチームの状態を気に掛けたが、自身はシーズンの好調をしっかりと維持している。

 1トップに入る絶対エースへのお膳立てを担うのが、攻撃的MFの3人だ。

 4-2-3-1のシステムで右MFに入る32歳のブワシュチコフスキ(ウォルフスブルク)、30歳の左MFグロシツキ(ハル)はともに経験豊富。鋭いドリブルと精度の高いクロスで左右からチャンスを創出する。

 ブワシュチコフスキはドルトムントでもレバンドフスキと4年間一緒にプレーしており、あうんの呼吸でボールを供給できる。腰痛でしばらく戦列を離れていたが、4月末に復帰。本大会にはしっかりと状態を合わせてくるだろう。グロシツキは抜群のスピードを生かした突破力が最大の武器で、アシスト能力も高い。

 中盤の真ん中に入る24歳のMFジエリンスキ(ナポリ)は、左右の2人と違った特徴を持つ。高いキープ力で攻撃にタメを作り、正確な長短のパスでリズムを生み出す。創造力あふれるプレーぶりで欧州のビッグクラブの注目を集める存在だ。

 この攻撃的MF3人からいい形でエースにボールが入れば、失点の可能性は各段に高まる。西野JAPANにとっては要警戒だろう。

 ただ、チームに不安要素がないわけではない。欧州予選では10試合で14失点と守備にほころびが出た。予選後、3バックの布陣を試すなど改善に取り組んできたが、4日の練習中には要であるCBグリク(モナコ)が肩を負傷。守備陣の再構築を迫られる可能性がある。

 ポーランド代表の過去最高成績は1974年、82年大会の3位。「厳しい戦いになるが、新しい歴史をつくる」。レバンドフスキの決意は現実になるか。エースを生かす中盤の奮闘と守備の安定が鍵を握る。

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