INAC神戸、悲願4冠へ逆転勝利

 「なでしこリーグ、INAC神戸2‐1浦和」(19日、ノエスタ)

 すでに優勝を決めているINAC神戸が、2‐1で浦和に逆転勝ちした。現在のチームの目標は、9月に優勝したなでしこリーグ杯に加えて、皇后杯と、昨年は決勝で敗れた国際女子クラブ選手権(IWCC)を制覇して「4冠」を達成すること。主将の日本代表FW川澄奈穂美(28)は、消化試合であっても全力で戦うことを誓った。

 チーム一丸となって目標へ向かう強い気持ちが、2分間に凝縮された。0‐1の前半20分、まずはFWゴーベルヤネズが、相手のクリアミスに左足を振り抜いて同点。1分後には、川澄のクロスをFW高瀬が頭で押し込んで勝ち越した。

 川澄は「4冠を目標にやっている。残り4試合、新たなチャレンジをしたい」と話した。消化試合になると、気持ちはゆるみがちになる。練習前に全員を集めて引き締めようと考えたこともあったというが「みんなの様子を見て、あえて言う必要はないと思った」。全員が次の目標に目を向けている。

 残り2つのタイトルに向けて、決勝点の高瀬も「優勝チームだから負けられない」と続いた。悲願の4冠を達成する日まで、無駄にしていい試合は一つもない。

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