ハリル監督、被災地の子供に笑顔届けた

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が5日、熊本地震の被災地を訪問した。避難所に支援物資を届け、復興に向けて継続的な支援を約束。「こどもの日」に多くの子供たちとも交流し、困難な状況に置かれているサッカー少年、少女たちにも笑顔の輪が広がった。

 五月晴れの熊本に、はじけるような子供たちの笑顔が映える。多くの子供たちの中心には、ハリルホジッチ監督の姿があった。

 地震発生直後から被災地訪問を望んでいた指揮官は優しく語りかけた。「みんなに会いに来ました。大変な生活だと思うけど、A代表の選手たちが君たちの後ろにはついている。サッカーの練習もしっかりして、いつかA代表で戦ってください」。未来の侍、なでしこたちの目がキラキラと輝いた。

 当初は県庁の訪問や避難所での慰問、支援物資の提供などを行う予定だったが、学校のグラウンドや避難所で運動する場所のない子供たちとサッカーを行っているJ2熊本の活動にも協力するなど、県内を駆け巡った。

 甲佐町のグラウンドでは、ジーパン姿で子供たちのサッカーに飛び入り参加。熊本FW巻も「監督が来てくれてうれしい。サッカーをしているなら大人でも子供でも代表は目標ですから」。指揮官と記念写真を撮った米原陽くん(4)の父・信さん(27)も「子供にもストレスがかかる生活の中、頑張れる源になります」と喜んだ。

 「一人の人間、そして代表監督として来なければならないと考えていた。小さな小さなサポートだが、彼らが復活するまで支援を続けたい。日本代表も被災地のことを忘れずに戦う」。指揮官の頼もしい声が、夕暮れの熊本に響いた。

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