ホルン移籍の権田「スタートライン」

 オーストリア3部のSVホルンへの移籍が決まったFC東京の元日本代表GK権田修一(26)が7日、自身初となる海外挑戦への思いを口にした。一両日中にも正式発表されるが、既に渡欧への準備を進めているという。

 昨年6月から日本代表のFW本田圭佑(29)が実質的オーナーのホルン入りに向け、いよいよ旅支度を始めた。「世界を目指すと言ってきたけど、ようやくスタートラインに立てた。だけど、まだまだ。ここで活躍しないと、それも見えてこないかな」。

 権田は昨年7月にオーバートレーニング症候群の診断を受け、昨季はリーグ出場も22試合に終わった。だが、既に体調は回復。2月からはクロアチア国内での合宿が始まり、3月には冬季中断中のリーグが再開する。その間にドイツ語を習得するほか、練習試合などで失われつつあった試合勘を養うという。

 「半年間、実戦から離れてきたので3月の開幕に向けて、たくさん練習試合もできると聞いている。僕にとっては(リハビリに)ちょうどいい」

 ホルンはJ2札幌から昨夏獲得したFW榊翔太(22)ら2人の日本人選手が所属するなど、若手中心のチーム編成で、練習環境などハード面の整備もまだまだこれからのクラブ。「何もないところから一から自分でやっていく。それが、とにかく今は楽しみ」と語った。

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