武藤あるゾ初先発!紅白戦左FWで調整

 「日本代表合宿」(8日、新潟市内)

 ジャマイカ戦に向けて新潟市内で6日から合宿中のサッカー日本代表は8日、冒頭15分間を除いた非公開練習を行った。実戦形式で行われた練習では、FW武藤嘉紀(22)=FC東京=が主力組の左FWでプレーしたことが判明。9月のベネズエラ戦でアギーレ・ジャパンの第1号ゴールを決めたストライカーが初先発する可能性が出てきた。また、所属クラブと同じセンターFWでの先発が濃厚なFW岡崎慎司(28)=マインツ=もゴールを誓った。

 スピードスターが、念願の先発デビューだ。非公開で行われた紅白戦。関係者によると主力組の左FWに入ったのは、W杯メンバーのFW柿谷ではなく22歳の武藤だった。「2度目の合宿で戦術の理解度も深められたと思う。その中で自分の良さをどう出していくかですね」と、ジャマイカ戦に向けて意欲的に話した。

 9月のウルグアイ戦、ベネズエラ戦は、いずれも途中出場。ベネズエラ戦ではゴールを決めるなど鮮烈な代表デビューとなったが、満足などしていない。「自分としてはまだ1点を取っただけ。継続してアピールをしていかないといけないし、次のジャマイカ戦でも決めて、あれがマグレではなかったと証明したい」とキッパリと言い切った。

 刺激を受け続けている。この日の紅白戦では、MF香川との連係も確認。「やっぱりうまい。すべてがトップレベルですし、一緒にやる機会も少ないので、タッチの質や切り返しとか、見習わないといけないですね」。ピッチ外でのコミュニケーションでは「話しかけるのはまだ緊張してます」と苦笑いも、左MFとしてのプレーが濃厚な香川とのコンビは、アギーレ・ジャパンの新たな武器となる可能性を秘めている。

 「始めから出たい気持ちはありますが、先発でも、途中からでも、勝利に貢献したい。(ジャマイカ戦は)何としても勝利で終われるよう全力を尽くしたい」。爽やかなマスクには、気合の炎が宿っていた。

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